【刀剣乱舞】主が大好きすぎるまんばちゃんの話【山姥切国広】

十九日目 ページ20

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あれからまんばちゃんは機嫌がよくなった。


近侍、出陣、内番を頼んでも二つ返事で答えるようになってくれて私も嬉しい。

それにまんばちゃんがブレスレットを毎日してくれることも私の癒しとなっている。





(私の刀剣マジ可愛い……)




そんなほんわかした気分で見つめる視線の先にいるのは、まんばちゃんと大阪城産の包丁くんだ。


人妻という癖を除けば可愛い短刀である。最近、二人とも仲が良くて私の頬も緩んでしまう始末。


何だかんだで上手くやれているようだ。




「主さーん！」


「何？ 包丁くん」


「俺にも何かちょうだい！ 山姥切だけずるい！」


「何を言う。俺はお前が来るよりずっと主と一緒にいるんだ。信頼の証くらい貰って当然だろう」




まんばちゃんのどや顔に包丁くんは膨れっ面。


前まで逆転していたのが嘘みたいだ。





「とにかく。主は仕事があるんだ。兄弟たちのもとに戻ったらどうだ？」


「山姥切のバーカ！」


「あらら」




包丁くんはそのまま走っていってしまった。




「まんばちゃん、大人げないよ」


「……別にいい」




そして抱きついてくるので、本当はずっと前から抱きつきたかったんだと思う。


ふわりと香る柔軟剤。


今日は月曜日だから昨日洗ったばかりの服からは、フレグランスの匂いが。


首筋に当たる金髪がくすぐったい。



「ふふ」

「主の……くっきーが食べたい」

「そっか。皆のも作らないとね」

「俺だけ、じゃ駄目なのか？」

「独り占めしたいの？」

「……主から最初にもらうのは俺がいいんだ」

「じゃあ一緒に作ろうか」

「作る」



まんばちゃんは微笑んだあと、「約束だぞ」と行って離れた。これから出陣だったか。




「行ってくる」

「い、行ってらっしゃい」




まんばちゃんが去っていった後。


一人赤面していたところを鯰尾にからかわれた為、締めておきました。

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