十一日目 ページ12
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「主帰ったぞ」
「あ、おかえり」
「戦績だ。今日も俺が誉をとった」
嬉しそうに桜を舞わせながら私に戦績がかかれた紙を渡すまんばちゃん。
その戦績と引き替えに、クッキーを一袋渡した。
「主……これは？」
「昨日のお礼。クッキー作ってみたよ」
「くっ……！」
すると、いきなりしゃがみこんだまんばちゃん。どうしたのかと私もしゃがみこみ、彼の目線に合わせる。そこには髪をクシャッとするイケメンがいた。
「どうかした？ もしかしてクッキー苦手だった？」
切羽詰まった声で言えば、まんばちゃんは首を横に降る。そのことに安堵しながら「ならどうして？」と問いただせば、彼は更に桜の勢いを強めた。
「……こんな大切なもの、食べられるわけがないだろ」
────ストン
心臓に矢が刺さった音がした。
「主からのプレゼント……食べたらおしまいだ。だから俺は食べたくない」
「まんばちゃん……。気持ちは嬉しいんだけど、腐っちゃうよ？」
「！！ わ、分かっている！ でも……」
袋を見つめては、しょんぼりと悲しそうな顔を浮かべる。私は見ていられずに、まんばちゃんの手からクッキーを奪い、一枚を手に取る。
「もう、うちの近侍様はしょうがないなー！ はい、あーん」
しょうがないと言いつつも内心嬉しい私。
まんばちゃんはしばらく顔をぽかんとさせていたけど、意を決したようでクッキーをぱくり。
「美味しい？」
「……ああ」
喜んでもらえて良かった。
のだが……
「主、どーなつだ」
「主、ぷりんだ」
「今日のおやつは……」
それから毎日のようにまんばちゃんはおやつを持ってきてくれるようになった。回りくどいことしなくても、クッキーなんていつでも作るのに。
でも、二回目のショートケーキは見映えもよく、味も美味しかったのでまんばちゃんの料理スキルは上がったと思う。
───【感謝】───
お気に入り30人、評価6票突破！また197位の順位まで頂きました。
本当にありがとうございます！
これからも可愛いまんばちゃんを書けるよう精進します！ 自己満足小説ですが、どうかもう少々お付き合いいただければ幸いです♪(ｏ・ω・)ノ))
因みに「〜日目」というタイトルは関係ないので温かく見守ってください！
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華骸(プロフ) - 小豆☆抹茶さん» コメントありがとうございます！ 分かってくれますか、まんばちゃんの可愛さを！ 同士ですね(о´∀`о) これからもたくさんまんばちゃんを愛でていきましょう！！ (2017年3月22日 21時) (
レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
小豆☆抹茶 - まんばちゃんの愛らしさ…凄く分かります！私も、初期刀まんばちゃんです!まんばちゃんです!!!!!! (2017年3月21日 18時) (レス) id: 62f8b9fffc (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - 亜乃歌さん» コメントありがとうございます！ やはりまんばちゃんですよね！ みな、違った可愛さが有りますが、まんばちゃんは放っておけないタイプだと私は思います(笑) 読んでくださりありがとうございました！(ノ´∀｀*) (2017年1月26日 18時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - 沖田凛和さん» コメントありがとうございます！ これは私の妄想の小説になりますが、実際にこんな感じだと可愛いですよね！ と言うか、まんばちゃんの全部が可愛いですよね(*≧∀≦*) (2017年1月26日 18時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
亜乃歌(プロフ) - めっちゃ面白かったです！ちなみに私も初期刀まんばです(´▽｀*) (2017年1月25日 21時) (レス) id: a5d27731cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華骸 | 作成日時：2016年9月24日 21時
