【刀剣乱舞】 さ く ら の 子

第四話 抱っこ ページ6

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「あとは……抱っこね。
こうやって、首を意識して。抱っこするときは必ず首を支えてあげること。赤ちゃんは首が柔らかいから簡単に折れちゃうの。

気を付けて、順番にだっこしてみてね」




最初は側にいた加州殿から。



「わっ。あったかい」

「ボクもボクも」

「はい」

「！ 結構重いね」

「どれ。……ほぅ、なかなか可愛いな」

「それは私の孫だもの」

「ふむ。雅な顔をしているね」

「……歌仙くん。雅な顔ってなんだい？」

「次は長谷部ね」

「主命とあらば」

「長谷部は赤子に遊ばれそうだ」

「石切丸。どういう意味だ」



次々に腕に抱いては感想を言い合う。




「最後は一期」


「は、はい」


A殿を腕に抱く。小さく、温かい。想像よりも重く、それが“命”を感じさせた。大きな双眸(そうぼう)が私を見つめる。


……と、次第に顔がくしゃくしゃになっていき、


「うっ、うぇぇぇえん！」

「あらあら」

「いち兄が泣かせた！」

「こら乱！いち兄が傷つくだろ！」


薬研、もう傷ついているよ。


「あ、主」


主に助けを求めれば、苦笑いを浮かべ私の腕からそっと抱き上げる。よしよしと背中をさすったり、とんとんと叩いたり、体を揺らしたり。その姿はまさしく母。




「お腹が空いたみたいね、ちょうどいいわ。皆で厨(くりや)にいきましょう。ミルクの作り方を教えるわ」

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