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間幕 あの日は桜が咲いていた ページ48

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眼鏡をはずし、資料を机に置いた。目が疲れている……。ふぅ、と息を吐けば、側につく長谷部が声をかけてきた。



「主、お茶をいれましょう」

「ええ。お願いしようかしら」


彼は優秀な近侍である。


私は休憩がてら、襖をあけ、庭で遊ぶ短刀たちを眺めた。すると寄ってくる刀剣たち。とても可愛い。何も知らない人ならばこの子たちが人間ではなく、刀だとは微塵も思わないだろう。



「あるじさまもあそびましょう」


「そうね……私は仕事が残ってるから遊べないの。ごめんなさいね。でもみんなの笑顔をみたいわ。見せてくれる?」


「わかりました!」



今剣の頭を撫でれば笑顔で了解してくれた。今日は小夜も楽しそう。

縁側には粟田口の様子を眺める一期。その腕には気持ち良さそうに眠るAがいる。本当はここにいるはずのない、私の孫。

実をいうと本丸に連れてくるのには抵抗があった。





そう、本丸の桜が咲いていたあの日────



こんのすけが知らせに来てくれた事実。信じたくなかった。育児放棄なんて、優しいあの子とその夫がするはずないと思っていたから。


あの家へ行った時。第一に感じたのは、全体的に“暗い”と言うこと。


「うぇぇぇえん!」



玄関を開けてすぐに聞こえた赤ん坊の泣き声……。恐らくAだろう。私は娘が妊娠する前から審神者をやっていたから出産に立ち会うことも、孫と直接会うのもこれが初めてだった。


微かな期待と疑いを持ちつつ、部屋を進んだ。リビング、キッチンとゴミが散乱した部屋。酷い有り様だった。



美妃(みき)?」



部屋を進み、泣き声が次第に大きくなっていく。あやす声は聞こえないままに。

間幕 あの日は桜が咲いていた→←第四十五話 長谷部も仲間



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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます! 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います! 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません! 喉は大丈夫ですか? リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます!(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華骸 | 作成日時:2016年4月6日 20時

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