探偵社勤務の喰種捜査官【文スト】【東京喰種】

出来ること13 ページ14

ガタン＿＿＿＿！！


物音は倉庫に鳴り響いた。


敦「今……そこで物音が！きっと奴ですよ太宰さん！Aさん！」


太「風で何か落ちたんだろう。」


敦「ひ、人食い虎だ。僕を喰いに来たんだ。」


『座りなよ敦君。虎はあんなとこから来ないよ。』


敦「ど、どうして判るんです！？」



太「そもそも変なんだよ敦君。


経営が傾いたからって養護施設が児童を追放するかい？大昔の農村じゃないんだ。」



『それに、経営が傾いたとして…一人二人追放した所でどうにもならない…半分くらい他所の施設へ移すのが筋…ですよね？』



太宰さんへ同意を求める。


太「その通りだ。」


敦「太宰さん、Aさん、何云って＿＿＿＿」


敦君が月を見る。大きな満月を。


太「君が街に来たのが2週間前。虎が現れたのも2週間前。


君が鶴見川べりにいたのが四日前。同じ場所で虎が目撃されたのも四日前。


この世には、異能のものが少なからずいる。



その力で成功する者もいれば＿＿＿＿


力を制御出来ず、身を滅ぼす者もいる。


君も『異能の者』だ。現身に飢獣を降ろす月下の異能力者＿＿＿＿」


『太宰さん、危な＿＿＿＿！』



虎化した敦君の攻撃を華麗に避けた太宰さん。


…流石だ。


しかし、攻撃は止むことなく、太宰さんを襲う。


『太宰さん！攻撃した方が良いですか？』



太「うーん、、まぁ取り敢えず此方へおいで！」



太宰さんに近づくと、


ﾋｮｲｯ


『へ？』


太「君の攻撃は強力だ。敦君を殺してしまうかもしれないからね。この方が楽だ。」


だからって、


だからって、


＿＿＿＿お姫様抱っこ！？


『あ、嫌、あのっ、だざっ…』



太「こりゃ凄い力だ。人の首くらい簡単に圧し折れる。



……おっと。」


なんと、壁に追いやられてしまった。


『だざ…い、さん。やばくないですか？？』



太「そうだね…。



獣に喰い殺されてAちゃんと一緒に死ぬという最期も中々悪くないが…」


虎が向かってくる。


とっさに私は太宰さんを抱きしめる力を強めた。


太「君では私を殺せない。


私の能力は＿＿＿＿あらゆる他の能力を触れただけで無効化する。」



『あっ、敦君…戻った…』


気絶した彼は、此方の方へ倒れてくる。



太「Aちゃんが居るからパス」



『えっ…(汗)』


太「所でAちゃん♡そんなに抱きしめちゃって…可愛いね♡」



『あっ、それは…///』


そんな中、誰かが入ってきた。

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