気になるあの娘は先輩グループの紅一点【Kazuma.K】

人の前で歌うってのは勇気がいりますね ページ25

ある日、
恒例のA探しをしておったら



レコーディング室に今いるEXILEさんも含めた
EXILETRIBEグループの
ボーカルが全員集合しているのを見かけた


誰を見ているのかと思ってその輪の中に入った


『あなたを想う気持ち熱を出しました
一瞬も離れてはいられないほど
会いたいただひたすら会いたい

初めて繋いだ手のひらに
こみあげた愛しさが逃げてしまわないように
どちらからともなくギュッと手を握ったまんまで
花火見上げてるんです』


肝心の歌ってる人は隠されておって
誰が歌ってるか全く分からへん


北｢あ、壱馬も来た｣

｢…どういう状況ですか？ これ｣

敬｢聞いてればわかるよ｣



臣｢なんかさ、やけにリアリティない？｣

隆｢確かに。
Aを元にしたストーリーみたいに聞こえてくるよね｣

涼｢え、これAなんですか？｣

隆｢あ、言っちゃダメなやつだっけ｣

臣｢…つい数十分前の話なんだけど｣

龍｢え、でもAって…｣


龍友さんが言葉を詰まらせると
SHOKICHIさんとTAKAHIROさんは目を合わせた


将｢ボーカルのオーディションで落とされてるよ｣

敬｢まぁでも、わざとなんだけどね｣


…そんな話全く聞いた事なかったんやけど


涼｢わざと…？｣

敬｢ほら、Aってさ
落とせば落とすほど上がってこようって
努力しちゃうタイプじゃん？｣

陸｢あ、なるほどそれを逆に取ったってことですか？｣

敬｢そうだと思うんだけどね。
実はよくわかんないんだよね、その辺｣




ネ｢ちゃんと歌詞の意味伝わってこない？｣

将｢確かにね｣



『私があなた好きになりすぎたせいです』





北｢言葉一つ一つに重みを感じますね｣

将｢持ち歌レベルだよね｣

臣｢Aになら全然あげるんですけどね｣

龍｢今度絶対無理やりカラオケ連れてこ。｣



『あなたに会うたびわがままになります
このままずっとこのままで
言葉なんかいらない見つめてください
こんなに溢れてるあなた好きです』


にしても、引き込まれる歌声やな…



陸｢高音の響き綺麗ですね｣

敬｢正直完璧すぎて直すとこないから困ってるんだよね｣


『パッと咲いてシュンと散って
夜に打ち上げられた恋花火2人
照らしながら広がる
零れる火の粉は切なさへと変わって
私の胸 熱く染めました』


ずっと聞いてられる。安心出来る透き通った声。


敬｢Aおつかれ｣

『TAKAHIROさん！隆二さん！臣さん！

…そしてなんですかこのギャラリーの人数は』

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