気になるあの娘は先輩グループの紅一点【Kazuma.K】

最近のストーカー被害はアップダウン激しいんだよ。でもここ毎年、被害総数2万件を超えてるんだって ページ20

打ち合わせが終わり、
陸さんが話があると言って全員を引き止めた。

内容は玲於さんからAの被害を
なるべく多くの人に知っといてほしい、と
連絡が来たらしく、それを陸さんがメンバーに話した。

その過程で、俺の話も聞いたみたいでそれも伝えてくれた




｢じゃあ、すみません。そういうことなんで、
お先失礼します｣

北｢ちゃんとAちゃん守ってね！！｣

｢言われんくても｣



ランペの楽屋を出てAを迎えに行った。

扉をノックするとガチャっと開いて、出てきたのは
涼太さんだった。


涼｢あ、壱馬
Aなら今ね、今日は玲於かな…
多分玲於と新曲の振りの確認してるよ
だから、恐らく1番近くのスタジオに籠ってると思う｣

｢ありがとうございます｣

涼｢いいえ、Aをよろしくね｣

｢はい！｣


ここから1番近くのスタジオ…


｢あ、ここか。｣

一応ノックをして扉を開けた。


玲｢おー、壱馬か。おつかれ｣

『おつー』

壱｢お疲れ様です｣

玲｢Aの迎えだろ？
ちょっと待って｣

壱｢もちろんです｣


2人はもう一度Aの手元にあった紙に視線を落として
それから、1度合わせ始めた。


玲｢あんま壱馬待たせんのも悪いし、
今日はこの辺でいっか、
明日、死ぬほどはえーからちゃんと寝ろよ｣


(わたし、気づいたんです。この頃の時間系列がおかしいことに
本当は、この辺からもう太陽も月もの撮影でロサンゼルスいるくらいなので本来だったらランペデビューした時にGENE日本にいないんですよ、
でも勝手な小説の都合上4日、5日遅らせますごめんなさい)


『はいはーい』

壱｢じゃあ、お疲れ様です｣

『また明日ね！』


事務所を出てAと歩く。


壱｢明日なんかあるん？｣

『そういえば、言ってなかったけどLA行くの』

壱｢…え！？｣

『新曲MVの撮影しに行くんだー
ごめんね、完全に忘れてた。

だからさ、ドラマの撮影とか結構巻で撮ってもらってて
めちゃくちゃ忙しかったのよ。
で、頭パンクしかけて言うの忘れてた

本当なら皆のデビュー日にはもう既に
いない予定だったんだけど…
私の都合が
どうしても合わなかったから今日の深夜に出発するの』

皆には悪いと思ってるんだけど、
と苦笑いして俺に話した。


壱｢…なんか、ごめんな｣

『いやいやいや！壱馬くん何も悪くないでしょ(笑)
1週間後くらいに戻ってくるね』


そうAは言って、寂しそうに笑った。
ように見えた。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す