Peek a Boo！【坂田銀八】

vol.１０ ページ11

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(───無理だ)






高杉に告白され、銀八先生への想いを認識させられてから数日。


私は、銀八先生の顔をまともに見れないでいる。



もう補習期間は終わったから二人きりになることなんてないと思うけど、今思えば二人きりで車で送ってもらうなんてとんでもないことをしでかしていた。





「──･･･い、おーい聞いてる？ 桜城」


「うひゃい！」


「返事は はい な。
どーした、体調悪ィ？」


「や、大丈夫です」


「そーか。
もっかい説明するから聞いとけよ」





うーーーわーーー！！！

恥ずかしいぃぃ･･･！





「お前がボーッとするなんざ珍しいじゃねェかィ。恋煩いかィ」


「･･･うるさい」


「否定しねェんなら、図星ってことでいいかィ」





うわ最悪やらかした。

この毒チワワだけにはバレたくなかった！





「相手は誰でィ」


「教えない」


「まァいいや。どーせ観察してりゃわかることでィ」


「お願いやめて300円あげるから」


「0が1個少ねェ」





それはただのカツアゲだろうが。



思わず机に突っ伏し、ため息をつく。





(･･･逃げ場なしじゃん)





屋上にいけば高杉がいるだろうし。









「･･･ま、相手は誰だか知らねェが応援しといてやらァ」

「沖田が優しいと怖いね。
帰り道気をつけよう」

「人の好意に対して失礼だなテメェは」

「過去の行動振り返れ前科持ちが」

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