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好き ページ36
沈黙を、雲雀が切り裂いた
「でも、僕は君を大切に思ってる。離れていても、君と同じ時間を過ごしたいんだ。」
『…え？』
「もっと直接的に言わないと分からない？」
そう言うと、雲雀は香桃葉の頬を撫で、言った。
「僕と付き合ってほしい。結婚を前提に。」
『……。』
香桃葉は信じられないという顔をして、雲雀から視線を逸らした。
「ねぇ、香桃葉。だめかい？」
『…だめ…じゃ…ないです……。』
ギリギリ聞こえるか聞こえないかくらいの微かな声で、香桃葉は返事をした。
「そう…よかった。」
雲雀も、香桃葉の返事を聞いて安心したのか、微笑んだ。
「好きだよ、香桃葉。出会った時からずっと。」
雲雀はそう言って、香桃葉に口づけをした。
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作者名：香桃葉 | 作成日時：2020年7月19日 11時
