10年後雲雀さんには敵いません。 (ページ20)

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HappyBirthday ～番外編～ページ20

5月5日、端午の節句。

この日は子どもたちだけでなく、私にとっても大切な日で。
なにを隠そう私の恋人、雲雀恭弥の誕生日なのである。

群れるのを嫌い、あまつさえ自分の誕生日にもなんら興味をもたない彼だが、私との付き合いの中で【誕生日は祝われるものだ】という認識は生まれたらしい。
そんな中、今年も雲雀の家で祝うことにしたのだった。

「はぁ…相変わらずだね君は。何回言っても聞き入れない。」

不機嫌そうに彼が言う。

『いや、お誕生日くらい祝わせてください。カチューシャくらい、いいじゃないですか。可愛くて。』

雲雀は自分の頭に乗っているケーキのカチューシャを付けたまま香桃葉を睨んだ。

「百歩譲っていいとしても、僕は忙しいんだけど。」

香桃葉は食事を机に運びながら言う。

『そんなこと言う人にはぎゅーもちゅーもおあずけです〜』

「べつにいいよ。」

『そうですか、なら…「ちゅっ」

「誕生日じゃなくても、僕のしたい時にキスもハグもするから。」

『…それは嫌です。ちゅっ』

ニヤリと微笑んだ雲雀に仕返しと言わんばかりにキスをした。

「…君、そんなことできるようになったんだね。」

『…恥ずかしいですけど…誕生日なので。』

「ふぅーん。ありがとね、香桃葉。」

『珍しく素直ですね。ふふ、誕生日、おめでとう。今年も素敵な1年にしていこうね。』

こうして2人の誕生日パーティーは始まったのだった。

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間に合いませんでしたが、雲雀さんお誕生日おめでとう記念です！