10年後雲雀さんには敵いません。 (ページ11)

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変わらない関係11 ページ11

卒業後、雲雀との接点は少なくなった。
香桃葉はツナ達との交流はもちながらも、高校での活動に時間をとられることが増えた。

それなりに恋愛をし、彼氏ができ、部活では美術部の部長として部を支えた。

勉強と部活との両立の中で、ボンゴレファミリーとの関わりも薄れていった。
すると当然ながら、雲雀とはツナ関係で会うことはああったものの、会話をすることは少なくなっていった。

こうして香桃葉が大学に進学するころには希薄になり、今2.3年ぶりの再会を果たしたのであった。

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「夜は危険だからね。送っていくよ。」

職員室でそう言われて、半強制的に一緒に帰ることになった香桃葉であったが…

『(し、正直めっちゃ気まずい…。なに話したらいんだろ。久しぶりすぎてわかんないや。)』

「ねぇ。」

香桃葉が話す内容を考えていると、雲雀が話しかけた。

『は、はい。』

「君はどうしてこの職業に就いたの。毎晩遅くなってるんじゃないの。」

『あぁ…確かにそれはありますね。でも、なんででしょうね～憧れ…ですかね？』

少し困って笑う香桃葉を見て、雲雀はさらに問う。

「なにに憧れたの？」

『ん～未来の子どもたちのために、今できることをたくさんするところとか？あと、自分が経験した学校での嫌な思いを子どもたちにはさせたくないっていうのは大きいかも。』

「…そうなんだ。」

『しんどいんですけどね。』と言いつつも楽しそうに笑う香桃葉を見て、雲雀は少しだけ微笑んだ。