10年後雲雀さんには敵いません。 (ページ1)

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変わらない関係ページ1

香桃葉が仕事をしていると彼女の横をよく知る人物が通り過ぎる。

『…あの、雲雀さん。ここ私の職場なんですけど。』

彼女の声に反応したのは、そう、雲雀恭弥だった。

「やぁ。元気にしてたかい？」

『元気にしてたかい？じゃないですよ。ここ学校なんですけど？』

香桃葉が勤務しているのは、並森小学校。
香桃葉は小学校教員をしている。彼女が教材を取りに職員室に戻ると、雲雀が居た。

「並森は僕のものだからね。僕がなにしようと誰も止めないよ。」

雲雀の言葉に呆れながらも、言葉を返す。

『……とりあえず、なにしに来たのかくらいは教えてください。』

「君には関係ないよ。最も、授業を邪魔したりはしないから、安心して。用事もないのに僕が群れている場所に行くことはないからね。」

『…まぁそれならいいですけど。気をつけてくださいね。児童はみんな、雲雀さんを見たら寄ってくると思うので。』

せいぜい咬み殺さないようにしてください。

そう香桃葉は雲雀に告げて、職員室から出て行った。

「…相変わらずだね、君は。」

フッと笑みをこぼし、雲雀も仕事に戻ったのだった。