｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-4-

-弟と男の人 ページ48

JK「今テヒョンイヒョンに見惚れてたでしょ」

『......』

TH「え、ホント！？」



鋭いマンネに後ろからそう言われてまたまた心臓が跳ねる。
“ねぇ俺は？”なんて聞いてくるソクジニを軽くあしらっていればジョングギに手を引かれて膝に座らせられる。

至近距離で見つめられるとドギマギしてしまう。
いつもは気にならないけど意識してしまうともうダメだ。





JK「ヌナ俺は？
カッコいいですか？」

『ｳﾝ...』

JK「付き合ってくれる？」

『.....ｳｳﾝ』



危ない。頷くところだった。

ﾁｯと舌打ちをするマンネはどこまでが冗談で本気なのか分からないから困る。

グループ内恋愛は死んでもしませんよ。
グループ破綻への第一歩だから。



『もし付き合うならアイドルやめたらね』

JM「えー、ジョングギだけじゃなくて僕とも付き合って」

『でも付き合っても大して関係変わらなくない？
今でも手繋いで来たりしてるんだし』

JK「じゃあ一生俺ら一緒に住みましょう」



“ねー？”なんて顔を見合わせているメンバー達を見てスタッフさんも呆れ顔。

一生ってあと50年以上あるはず。
誰か死ぬ前に大きな喧嘩とかして家出する人とか出て来そう。





『でもいいの？
かわいこちゃんと付き合ったりしなくて』

YG「ヌナより素敵な人はそうそう居ないでしょう」

NJ「身近にヌナが居るからハードル上がってそうですね」

HS「でもヌナが結婚したら俺らどうしようもないよ」



この話はいつまで続くんだろうか。

ホソギの言葉に絶望したような表情を見せたマンネズに私は苦笑いを返すことしか出来ない。



JK「言っとくけど俺、ヌナがいなきゃ生きていけないから」

『うーん、重い』



立派に成長した弟達が、男の人に見えた時には終わりだと思っている。

正面から抱きしめてくるジョングギに心拍数が上がらないことを願いながら、私も彼の背中に腕を回した。

お酒の匂いを纏うヌナ→←どくん。

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