第116話 ページ26
「ちょっとイカつい人でしたけど、足を怪我していたので、まぁなんとか。、、、えーはい、凶器。首に針金巻いて店の奥まで引きずって行ったら、トイレにつく頃には、もう死んじゃってました」
内山が説明している間、画面の中から小さくチャイムが聞こえた。そして内山はまた輪ゴムをパチンとやった。どうやら《死ぬ》という単語を言う前には弾いているらしい
「やっぱり何かが変です」
隣の二階堂さんがそう呟いた。二階堂さんもおかしいと感じたらしい。私もこの違和感が拭いきれないでいた
「次はあれです。手塚さんもよくご存知のやつです」
「、、、!」
「どうして手塚さんがこれを見てると思うんですかね」
誘導されていた、、、??
「誰だかわかりますか?」
「おびき寄せられているな。いったん、、、」
私達が動画を見ながら話していると
「だからうるさいって!」
ピリピリした翔太さんに怒鳴られた
「、、、」
「そうです、甲野貴文さんです」
そういえば、翔太さんの話だといきなり目の前で血を噴いたんだっけ?
「特等席で死ぬところを目撃しましたよね?」
「、、、」
「僕も負けないくらいの特等席で見れたんです」
内山がそういうと画面が切り替わる。そして内山が甲野さんに近づき、ナイフで刺した。その数秒後に翔太さんとすれ違った。こんなに接近したのか
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作者名:音楽ガール | 作成日時:2020年9月27日 18時