あなたの番です4 (ページ17)

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第107話ページ17

翔太さんはドアを開けた。廊下を見ると木下さんが立ち去ろうとしてた。さっきのピンボケしてた人は木下さんだったのか、、、。

「木下さん？」

「あ、、、」

「今、慣らしましたよね？」

　しらばっくれるだろうなと思ったが、木下さんは

「はい」

　と、素直に認めた。まぁ、否定しても翔太さんはスルーして話すだろうが、、、。

「めっちゃブレて映ってたんですけど、嫌がらせですか？」

「他人の家に自分の画像が残るなんて、君悪いんで、高速で首振るようにしてるんです」

　木下さんはやってみせながら説明する。謎理論である。翔太さんも呆れている

「西村さんは、レストランに行ったあの日より前から、交換殺人ゲームについて知ってましたよ」

「え？いつからですか？」

「情報は渡しましたから、ひとつ返してください」

　、、、しつこいな。翔太さんも口に出してるし

「血のついたタオルの写真。返してください」

「、、、佐野さんのですか？」

「あなたにとっても有益な情報を手に入れてみせますから。お願いします」

　木下さんは頭を下げてお願いしてきた

「あ、いや、、、」

「ここまでするなら渡しても良いんじゃないですか？木下さん、仕事命っぽいし、もっといい情報をくれるかもしれませんよ？」

　私もそう言ってみる。さて、翔太さんはどうするか