第104話 ページ14
そして2日後。病院に行き受付で病室の番号を聞く
コンコンッ
『失礼します』
起こしたらいけないので静かに入る
部屋は個室だった。ベッドには将斗さんが眠っている。私は折り畳みの椅子をベッドの横に移動させ、腰掛ける
『あと一歩遅ければ死んでいた、、か、、、。将斗さん、貴方は何を見つけたんですか?』
私は返事をしない事を分かっていても質問する
『菜奈さんを殺したり、赤池さんを殺したのはあの男なんですか?』
そして、、、
ピクッ
『!?将斗さん?』
手が一瞬動いた。数秒後また指先が動いた。目覚めたのか?私の思いを焦らすようにその数分間はなんの反応も示さなかった。私は思わず手を握った
『、、、』
「、、、さん」
『!!?将斗さん!聞こえてますか?』
口から息を吐き出すかのような掠れた声だったが、たしかに私の名前を呼んだ
「、、、Aさん、、ありがとう、ございます」
『将斗さん、、、良かったです、、。あ、看護師さん呼びますね』
私はナースコールを押す。そして1分くらいしてベテランっぽい看護師と医者が来た
「神谷さん、大丈夫ですか?」
看護師は大きな声で呼びかける
「大丈夫、です、、、」
「しかし、奇跡だ。2日くらいで目を覚ますなんて」
医者は回復の早さに驚いていた
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作者名:音楽ガール | 作成日時:2020年9月27日 18時