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第160話 ページ10

「、、、え?」

「もちろん、どちらの家でも構いません。あ、でも私の家の方が良いですかね」

「え、、、いや、、、流石にそこまでしなくても」

 良くないですか、と言おうとしたのだろう。私はセリフを遮るように「いえ、私がそうしたいだけなんで」と言った。

「でも、、、」

「こう言えば折れてくれますか?、、、私と一緒に住んで下さい」

 流石の将斗さんもこう言えば折れてくれるだろう。我ながら性格が悪いと思う。

「、、、分かりました。そこまで言うのなら、、、じゃあ、お願いします」

「分かりました。宜しくお願いします。では、どちらにしますか?」

「、、、それなら、そちらのマンションにして貰っても良いですか?」

 私はその質問に驚いた。自分の方を選択すると思っていたから。こっちは事件があったマンションで、将斗さんはそれに関わっていた。しかもあまり良くない形で。将斗さんがキウンクエに来たら、嫌に思う人だっているだろう。翔太さんとか。石崎さんとか。

「そちらの方が、謝罪、しやすいでしょう?」

 私の表情から読み取ったのか、将斗さんは私の考えに的確に答をくれた。

「良いんですか。良く思われないと思いますよ」

「良いんです。自分から招いた事何ですから。許して貰えるとは思いませんけど、そうしないとダメなんです」

「、、、分かりました。じゃあ、事前に管理人には伝えておきます。あと、翔太さんや二階堂さん、事件に深く関わっていた人には」

「はい、お願いします」

「じゃあ、いつ頃になりますかね。引っ越しの手続きとかもしないと行けませんし」

「そうですね、、、今から予約すると1ヶ月は掛かりますね。事がたんたんと進んでも」

「まぁ、そうですよね。じゃあ、それくらい経ってからくると伝えます」

 契約解除がそれくらいかかるからね。それより早くなったり遅くなったりもするかもしれないが。

「じゃあ、それでお願いします」

「はい。これからも宜しくお願いしますね」

「こちらこそ、宜しくお願いします。Aさん」

「フフッ、、、はい」

「あ、大分歩きましたね。ここまでで大丈夫ですよ」

 話が終わり、将斗さんは話題を切り替え時間の終わりを告げた。

「、、、大丈夫ですか?泊まりに行きますか?」

「!?な、何を言ってるんですか、、、。大丈夫ですよ」

「冗談です。でも、遠慮しないで下さいね」

「本当に大丈夫ですから、、、。心配、ありがとうございます」

「いえいえ」

「、、、じゃあ、また」

「はい」

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音楽ガール(プロフ) - 作者さま!!さん» あ!本当ですね。外し忘れました。外しておきますね。教えて下さりありがとうございます。 (2021年9月17日 18時) (レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音楽ガール | 作成日時:2021年9月17日 17時

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