知らないは知っている

受験 ページ17

「では、回答用紙を回収してください。」

　試験は、無事に終わり、私は家に帰った。

　結構解けたと思うな。
　分からないところは少なかったし。

母「彩ー。小塚君から、電話よ。」

　そうか。皆も今日が受験日だったよね。
　時間的にも、もう終わっている頃かな。

彩「はい。」

小「あっ。アーヤ?今から、若武の家に来れる?」

彩「うん。大丈夫だと思う。」

小「皆も試験終わったから、お疲れ様会しようっ
　て、若武が、言ったんだ。」

　へー。
　皆と距離を置こうかなと思っていたけど、誰も見てないしいいかな。

彩「分かった。すぐ向かうね。」

　ママにも、承諾を貰い、私は、久しぶりに若武の家の門をくぐった。

　書斎には、すでに皆も揃っていて、私に気が付くと、黒木君のが椅子を引いてくれた。

黒「アーヤ。お疲れ様。」

彩「うん。黒木君もお疲れ。」

若「俺、めっちゃ自信ある!」

上「まあ、思っていたより簡単だったな。」

翼「俺も、出来たかな。」

忍「解き終わったから、寝てたら試験官に起こさ
　れた。」

小「七鬼は、変わんないね。」

　皆、凄いな。
　私なんて、見直しに必死だったのに。

黒「若武。悪い、急ぎの用事があるから抜けるて
　もいいか?」

若「何だと!と言いたいところだが、急ぎの用事
　なら、仕方がないな。」

黒「済まないな。」

若「…黒木が抜けたから、お疲れ様会は、合格発
　表後の週末にするぞ。」

　うん。
　仕方ないもんね。

若「じゃあ、諸君解散!」

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