1話 ページ5
『……これが私の異能力……』
立ち上がろうにも四足歩行でしか犬は歩けないが、いやむしろ二足で歩くよりこっちの方が早い。
元の姿に戻ろうと思えば簡単に戻れ、姿形はダンボールから伝説上の生物まで幅広く形をなせるらしい。
『……ヤバいやん、これマフィンに確実に狙われるやん……』
そして今ガラスに写っている姿は中島敦くんである。
この異能力、自分以外の人間にも姿を変えられることができるらしい。
この異能力、まだ分からない頃があるものの、半端なく強いことは確かだ。
元の姿に戻っても、何故か身長が小さく、少し若返っている気もする。
服も死ぬ前に来ていたスーツではなく、ラフな襟付きの白いTシャツに水色のパーカーそして紺のジーパンという、私が確実に休日に着るような服装だ。
ポケットに手を突っ込むと、一通の封筒が入っている。
『嫌な予感しかしない』
恐る恐る封を開けると、一通の手紙と、地図、そして鍵が入っていた。
「ハローエブリワン!!女神だよ!!
これを見てるってことは無事地上に降りれたんだね!!!さっすがぁー!!!
さて、その地図だけど、ヨコハマの地図で、赤い印が君の家になるよ!鍵はその家のだから無くさないように!!
家にも君へのお助けアイテム置いてあるから、頑張ってね〜♡」
読み終えると、即座に手紙を破り捨てた。
いやだから先に説明せぇよおんのれぇ!!!!
盛大に溜息をつきながら地図を見ると、あるアパートのところに赤い印が着いている。
『とりあえず行くか……』
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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月8日 20時