7話 探偵社 ページ24
え?なに?目の前のめちゃくちゃ残念なイケメンに手を差し伸べられてるんだけど、え、何事。
『あ、いや、まだ死ぬ予定は無いので』
敦くんが居たら確実に「そこ?!?」とツッコミを入れているが、この場にツッコミ要員は居ない。
あと誰か国木田ママン呼んでこい、太宰さんは一度ホントこってり絞られたらいいと思う。
太「ふむ、それは実に残念だ」
『自己紹介も無しに突然気持ちの悪い事言うのやめて貰えません?誰ですか貴方』
太「それは失礼した、私の名は太宰。太宰治だ。そして美しい人よ、貴女のお名前を教えて貰えないだろうか?」
『……』
この前大人の姿で敦くんに本名伝えちゃったんだよなぁ!!!
やっべぇどうしよ。
仕方ない、上の名前だけで。
『…私の名前は櫻葉、こっちの子は泉。探偵社に用があって来たんだ』
谷「……探偵社に?」
その言葉に探偵社員が顔を見合わせる。
先ほどとは打って変わった雰囲気を放つ太宰さんが口を開く。
太「我々に、用とは?」
『……彼女を社員にして欲しい』
鏡「……えっ?」
『勿論、無理にとは言わない。だが、その方が彼女にとっても貴方方にも有益な事だと思うから』
パンケーキを食べ終え、じっと見つめる四人を見つめ返す。
未だに話についていけていない鏡花ちゃんを背に、再び口を開いた。
『随分と勝手なことを言っているとは思うけど、そこの探偵さんならその意味も分かるでしょ?』
乱「……まぁね!」
傍観していた乱歩さんがニコッと笑う。
乱「そうだなぁ……君も一緒に入るって言うなら、考えてあげてもいいけど?」
谷「乱歩さん!?」
乱「どう?」
『……』
あーん、そう来てしまったか……。
いつの間にメガネかけてんのさ、能力使ってんじゃないよ!!!いや能力じゃないんだけども。
バイト要因として入るつもりはしてたんだけど、社員になるつもりは毛頭ないんだよなぁ!!
鏡「……どうして?」
『……マフィアから鏡花ちゃんを守れるのは、同じ以上の力を持った探偵社しかない。どの道、鏡花ちゃんの理由次第で探偵社を頼る事は決まってたから、』
鏡「それなら、私はあなたと一緒がいい。私のせいで、あなたを巻き込むのは嫌」
……え?天使??
何この目の前の天使、やっぱこの子に裏世界絶対向いてないと言うかそんなことさせて溜まるか、取り敢えず芥川さんは一度ぶん殴ろう、うん。
1431人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月8日 20時