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6話 ページ23

『……鏡花ちゃん、話してくれてありがとう』
鏡「……なんで、」
『本当はあんまり言いたく無かったんでしょ?それなのに、私に、話してくれた。だから、ありがとう。それからね、私からのアドバイス』
鏡「アドバイス…?」
『自分の価値は他人に決められるものじゃないよ、自分の価値は自分で決めるものなの。
それに、人には得手不得手がある、鏡花ちゃんの異能がどんなものかは、私は知らないけど、力を使うのはアイデア次第、殺すこと以外でも、絶対に使い方は存在するよ』
鏡「……そう、かな」
『私たちは何にでもなれる、自分がそう望めば、どんな辛いことがあっても、諦めなければ必ず』

一息間を開けて、鏡花ちゃんに問いただす。

『あなたは、何になりたい?』
鏡「…私、は、」

一瞬目を伏せ、そしてこちらに視線を合わせた。

鏡「私は、殺人(ころし)の他に何も出来ないと、あいつ(・・・)は言った。そうかもしれない、だけど、違うと自分に証明したい」

齢14歳で言うセリフなのだろうか。
それ程までにきっと辛い環境に身を投じていたのだろうと思う。
漫画で呼んでいた時よりも、実際に目にすると、やっぱり鏡花ちゃんはずっと大人びていて、それでいて強い。

鏡「だから、教えて欲しい、私はどうすればいい?」
『それは、』

言葉を繋ごうとした瞬間、店の扉が開かれる。
カランカランと音を鳴らして、なおかつ、数人の足音が店内へと入って来た。

話の流れをぶった斬られ、少々ムッとした目をしながらそちらを見やって、私はすぐさま後悔した。

『…探偵社』

ポソリと誰にも聞こえない声でそう呟いた。
入ってきたのは谷崎兄妹と太宰さん、そして最悪な事に乱歩さんだ。

ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!
ランボザンイヤァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!
待ってやべぇ!!推理されたら私終わるっ!即座に人生が終了するっ!!!

鏡「……どうかした?」
『…ナンデモ、ナイヨ、ダイジョウブダヨ』

すいません嘘です大丈夫じゃないです。
くっそここに来て最悪な事にエンカウントしちまったか、てかまだ君ら仕事中だろ!仕事しろよ!!
奥さんが心百面相をしている間にどうやらパンケーキとパフェを持ってきてくれていたらしい。
既に食べ始めていた鏡花ちゃんが不思議そうにこちらを見ていた。

可愛いなぁと思いつつ、パンケーキにメイプルシロップをかけようと他の場所を向いたのが、運の尽きであった。

「美しい、私と共に心中してくれないか?」

『…は??』

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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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