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6話 ページ22

鏡花ちゃんの手を引いて二人で町中を歩く。
鏡花ちゃんには白いサンダルを履かせて、なおかつ麦わら帽子を被せた。
もう何この子やっぱ天使なのでは?()

『ここだよ!』

やってきたのは探偵社の入っているビルの一階にお店を構える、皆さんご存知、喫茶店「うずまき」。
そのまま扉を開くと、カランカランといい音を鳴らして扉に付けられたベルが鳴る。

「いらっしゃいませ!お好きな席へどうぞ〜」

マスターの奥さんがこちらを見て笑顔を作る。
店内を少し見回して、探偵社社員が居ないことを確認してから鏡花ちゃんと二人でカウンターに着く。

鏡「……頼んでいいの?」
『もっちろん、好きなのお頼みなさいな!』
鏡「……じゃあ、これ」

鏡花ちゃんが選んだのはストロベリーパフェ。
目の前のマスターに私が選んだものと、鏡花ちゃんが選んだパフェを注文する。
その間に奥さんがお水を運んできてくれた。

鏡「ねぇ、どうしてここまでしてくれるの?」
『どうしてって、別に理由は無いよ、困ってたら手を貸すのは当たり前じゃない』
鏡「…、私、なにも話してないのに?」
『…話したくないならそれでもいいよ、私にそこまで踏み込む権利は無い。話すって言うなら、きちんと聞くし、一緒に考えてあげられる。あそこで倒れてたのは何かしら事情があったんでしょ?』

無言で頷く鏡花ちゃん。
話すかどうかを迷っているようだ。

『さて、どうする?』
鏡「私は……」

少しだけ眉をひそめて自分の事情を話し始めた。
自分には異能力があって、それに目をつけられてマフィアに拾われた事。
自分の異能力のせいで、両親が死んだ事。
昨日の夜、本当は初めて人を殺しに行く最中だった事。
話して行く内に、鏡花ちゃんの声は段々とか細く小さくなって行く。

鏡「……私の能力は、殺戮の権化だって言っていた。それだけじゃない、それ(殺す事)が私の生きる価値だって」

ギュッと拳を握り締める鏡花ちゃんの手に、自身の手を重ねた。
優しく両手で包んであげると、若干驚いた表情でこちらを見た。

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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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