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6話 ページ21

鏡花ちゃんが戻ってきた頃には、食パンにハムチーズを乗せ、なおかつ、電子レンジで焼かれたハムチーパンが出来上がっていた。

鏡「……いただきます」
『召し上がれ?』

目が若干キラキラしているのが分かる。
やっぱり、そういう所はまだ年相応なんだなぁとおばあちゃんみたいな事を考えつつ、自分も朝ごはんを食した。

鏡「…あなたは、学校には行ってないの?」
『……あー、それは、……あはは…高校には、色々あって、行けてないんだよね…鏡花ちゃんは学校は?』
鏡「私は、……学校には、入ってないから」
『……え、それってどういう…?』
鏡「……そのままの意味」

少し悲しそうな顔をして、ふいと目線を外された。
しかし少し以外だなぁ、鏡花ちゃんが学校の事聞くなんて。

その後、鏡花ちゃんにシャワーを浴びて来るように伝えて、着替えを渡す。
その間に出かける準備を進め、鏡花ちゃんが上がってくるのを待った。

これから鏡花ちゃんを連れてお出かけして、気を許してもらおう作戦を実行しようと思う。
ぶっちゃけプランは何も無い、頑張れ数時間後の私。

戻ってきた鏡花ちゃんは白いワンピースの裾に青や紫の紫陽花が咲いている柄の洋服で、ここがもし前世の画面の向こう側ならスクショを何枚撮っただろうか。
ほんと何着ても似合うね鏡花ちゃん、くそかわァ。((
髪が濡れているので、手招きして髪の毛をドライヤーで乾かしていると、話しかけてきた。

鏡「……どこかに行くの?」
『うん、ちょっと外に用事があって、鏡花ちゃんも一緒に行く?』
鏡「……」
『……パンケーキ食べに行くんだけど、パフェもあってね、そのお店』

その瞬間顔をこちらに向け、キラキラとした瞳でこちらを見てくる。
……甘いものと可愛いもの、そして豆腐に目がないのは前世から知ってる。

『ほら、前むく、連れて行ってあげるから』
鏡「……ありがとう」

鏡花ちゃんが照れてお礼を言った……だと?
え、進歩じゃん、この数時間の間に少し気を許してもらえたぞ、やったぜ私。
後は、マフィアの話とこれからの事を話してくれさえすれば、ミッションコンプリートも夢じゃない。



…これは少し、希望が見えてきたのでは。

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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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