【実l況l者】迷子のレトさん、見つけました。【rtrt】 (ページ23)

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第4章「おんぶ」ページ23

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「えー、でも買いに行くの面倒くさいよね。それにバレたら終わりだし～」
「ひとりで行ったらいいんじゃないですか？」
「それなら、勝ったレトさんに行ってもらうのが普通だよな」

勝手に3人が、レトルトが買いに行くと言う方向に持って行った。しかし、そこでガッチマンが『でも、子供の姿でひとりは危険でしょ』と言う。

「そうやな、じゃあAちゃんにガードしてもらうのはええよな？」
「は！？え、何で私なんですかッ！？」
「そうだぞレトさん、幾ら何でも女子を連れて行くのは意味ないと思うけど……」
「俺金持ってないし、払えへんやん。だからAの奢りでもええ？」

その言葉に、Aは多少嫌そうな表情を浮かべる。

一瞬自惚れしそうになったが、お金の問題だと分かると自惚れしていた自分が恥ずかしく思えてしまった。

「まぁ、良いですけど……」
「いぇーい！」

その言葉に、キヨが嬉しそうな声をあげる。そんなキヨを睨み付けた。

「もう……じゃあ、行きますよ」
「分かった」

レトルトはそう言うと、Aの隣に並んだ。ふと隣にいるAを見る。……その横顔を見た刹那、レトルトの心臓がドキ、と音を立てた。

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