番外編2-2 sideSKT ページ19
内心俺もテンパっていたが、冷静でいないと正しい判断はできない。
だからテンパっていて邪魔でしかない志麻くんを家から追い出し、
うっちーのことを診れるように準備した。
専門道具とかないけど仕方ない。
さて、
帰ってくるのどっちが先かな……
ヒマになった俺はスマホを眺めながら待っていた。
しばらくすると勢いよく空く玄関の扉。
｢坂田！ 買ってきたで？！｣
あぁ〜、うるさいのが先に帰って来た。と頭を抱える。
｢おかえり志麻くん、お願いだから落ち着いてや｣
｢わ、悪い｣
｢それ冷凍庫にしまってや｣
｢わかった、ジュースは冷蔵庫やよな？｣
｢おん｣
志麻くんがちょうど、
買ってきた物をしまい終わったのをタイミングにうらさんたちが帰って来た。
｢さかっ！｣
俺の名前を叫ぼうとするうらさんの腕の中で苦しそうに眠っているうっちーを見て、
“しーっ”と口元に指を立てる。
｢うっちーのこと寝かせてや｣
｢おう｣
いつもうらさんと寝ているのであろうベッドに寝かせると、
ベッドが揺れる反動でかうっちーが少し目を覚ました。
｢ﾊｯ ﾊｯ ん、ぱぁ、ぱ……？｣
｢うー、起きたか？｣
｢ぱぁッ、ぱァ……こわ、い……くるしッぃよ｣
｢よしよし、今坂田が診てくれるからな｣
“ぁ”と少し名残惜しそうに声を出すうっちーだが、
うらさんの言葉と同時に俺はうっちーに近づく。
おでこに手を当てながら予め用意していた体温計をうっちーの脇に挟む。
｢……ん、38.6℃｣
結構高いな
｢うっちー辛いなァ｣
熱が高くて苦しそうに涙目にするうっちー。
というより、これは
｢うっちー、？｣
何も言わず横に首を振るうっちー。
熱があるから当たり前やろ、と思うが
これはうっちーと俺との間だけで決めた約束。
うっちーは心配かけたくなくて、辛いのを我慢するくせがある。
だから俺がうっちーに“うっちー、大丈夫？”と聞いたときは……
何も言わなくてもいいから、首を横に振ってくれれば2人だけになって“俺が”話を聞いてあげる。
だからそのときだけは嘘つかない。
それがうっちーとした約束。
そして今さっき何も言わずに首を振ったうっちーには、2人だけになれるタイミングが必要ということ。
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セレネ・アステリア(プロフ) - ルアちゃんさん» ありがとうございます！フェアリーテイルがいつ出るかは自分でも未定なのですが、楽しみにしててください！！ (2020年4月9日 11時) (
レス) id: 9b27cabf4c (このIDを非表示/違反報告)
ルアちゃん - フェアリーテイルと歌い手のクロスオーバー！あんまりない作品だから次の更新も楽しみにしてます！ (2020年4月5日 6時) (レス) id: f4034af91a (このIDを非表示/違反報告)
セレネ・アステリア(プロフ) - 優佳さん» 俗に言うチート設定、というやつですね！笑 ありがとうございます！ほどほどに（？）頑張りますね！！ (2020年4月2日 23時) (レス) id: 9b27cabf4c (このIDを非表示/違反報告)
優佳 - うーちゃん天才！！なのに可愛いってすごいです！！自分のペースでいいので続きを楽しみに待ってます！！頑張ってください！！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 959e7bc23a (このIDを非表示/違反報告)
セレネ・アステリア(プロフ) - 涼風桜花さん» わわ、久々のコメントです！ありがとうございます！！ そうですね、コロナ疲れもあると思うので、このお話を更新して楽しめたらいいなと思います！頑張ります！！ (2020年4月2日 17時) (レス) id: 9b27cabf4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレネ・アステリア | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=5ee9fa7f2a7bd06bef7dcb77652f9a37...
作成日時：2019年12月7日 20時
