第一章【鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番不吉な彼はダレ?】 ページ2
視点◇【太宰治】◇
『その顔は好きだ。畏怖するその顔のなんと麗しいことか……。お前に見せてやりたい。そうだ、鏡を見てみればいい。そうすればその顔が見れるぞ』
そんなことを言う鏡の中の私に、「五月蝿い!」と言うと、『はァ…詰まらない奴』とまた言われた。
「初対面の人間に対して、キミは失礼すぎる」
『仕方がないじゃないか。私はお前とは反対の位置にあるんだ。性格もだが……。嗚呼』
反対の性格ってことなのだと思う。
だけれど、最後を濁すのは何故なのだろう。
ガチャりと扉が開いて、森さんが入ってきた。
森「太宰くん、仕事の資料取りに来いってさー。それにしても、誰かと話していたようだけど……。って、どうしたの?床に腰なんか降ろして」
「あ、森さん」
確認のように鏡をチラリと見ると、もういなくなっていて、立ち上がってから森さんのいる扉の方へと「何でもない」と言いつつ行く。
『いってらっしゃい。待ってるよ』
そう聞こえて、少しだけ鏡を見ると、鏡の中の私は私に手を振っていた。
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作者名:もるな | 作成日時:2017年9月23日 16時