第63話 提案 ページ20
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「...」
二人の間に訪れた沈黙
「お疲れサマンサー!!」
それは突如五条の大声で破られた
向こうから長い腕を振ってこちらに向かってくる目隠しの男
『あれ?先生会議終わったの?』
「うーん、一先ずはね」
『そっか、お疲れ様〜』
Aの労いの言葉に頭を撫でて返事をする五条
二人のやり取りを眺めていると
「そうだ、七海。休憩取ってきなよ」
なんて提案を投げかける五条
「...警備は?」
「そんなんほっとけば良い...わけないよねー、
...僕がやっとくから!」
まさか、と目を見開く七海
あの五条が他人を労って仕事を代わるだなんて...
明日雪でも降るのか?
と、そこまで思考をめぐらせたところで頭を振る
いや、代わると言っているのだからここは甘えて休憩くらい取らせてもらおう
そういえば朝食もまだだ
そんな事を思えば突然空いてくる腹
「なら、お願いします。朝食をとったら戻りますので」
「ついでに仮眠もとってきな」
『ほんとほんと、顔疲れてるよ』
「...ではお言葉に甘えて」
2人の説得で割と長めの休憩が手に入った七海
では、と五条に頭を下げてその場を離れようとする
が、『あ、そうだ!』とAの声に阻まれる
『朝ごはん一緒に食べようよ!私もまだなんだよね』
なんて提案をされる
が、正直バッと食べて長い時間眠りたいのが本音
断ろうと口を開けば
『どうせ適当にパン齧るだけでしょ?睡眠も大事だけどご飯はちゃんと食べなくちゃ。それに仮眠は長くても30分が理想だよ』
なんて年下に正論を説かれる
説いた本人は「どの口が言ってるのか」と、彼女の普段の適当な食生活を責められ、五条に頭をぐりぐりされている始末だが
『ね、お願い』と首を傾げられては断る理由はなくなってしまって
「分かりましたよ」
そう言えば、『やった!』と嬉しそうに笑うA
「では、お願いします」と、改めて五条に頭を下げて
2人で廊下を歩く
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RENKA - 初コメ失礼します!めっちゃ面白すぎて最初から一気に見てしまいました!夢主ちゃんの性格とか魅力的でキャラとの絡みとかもすごく面白くて最高です!!これからも応援しています!更新頑張ってください!! (2022年12月12日 11時) (レス) @page22 id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
ハアザミ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 応援の言葉ありがとうございます。大変申し訳ないのですが、オチはまだ決めておりません。現時点では恐らく虎杖になるかと思います...(本誌の流れによっては変えるので断言できませんが)。ご期待に添えず申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いします...! (2022年6月29日 20時) (レス) id: f27e40e240 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年6月29日 16時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハアザミ | 作成日時:2022年3月14日 2時