28BET ページ30
『生か死か、ね。そんな物騒なゲームあるんですね』
「安心して下さい、本当に命は賭けないので」
ニコリと営業スマイルを私に向けてくる折原くんは、何やら右手にカップと、左手に剣の形をした3cmくらいの小道具を握っていた。
「ルールを説明しますね？」
まず、賭けるチップの枚数を、両者の合意の上で決める。今日は一枚十万円のチップを使いましょう。
そうしたらディーラーが持っているカップの中に、剣の小道具を計10本入れて、床に被せる。被せた床には30個の穴が空いており、剣の小道具が刺さるような仕掛けになってる。
カップを床から持ち上げる前に、自身の前にあるボードにチップを賭けてもらう。ルーレットと同じ要領ですね。
そして……、ここがこのゲームの面白い所！
床に空いている穴に、剣の柄の部分が刺さっていたら『生』、剣の刃の部分が刺さっていたら『死』となる。
『生』だとチップは30倍の価値に。ちなみに、『死』だと−30倍になります。
「一回のゲームで、大金が動くのが、このゲームの面白い所なんです！」
『……それに、必ず剣の小道具が床に刺さるかも分からない。って事？』
だって、床に空いている穴には垂直にしか刺さらない。カップに剣の小道具を入れて、床に被せる時点で剣が横向きだったら床に刺さらないだろう。
私がそう言うと、折原くんはふっと微笑んだ。
「ご名答！さすがうらたんと坂田を負かしただけあるなぁ！」
興味深く私の顔を覗き込む折原くん。なんだかとても嬉しそうで、見るからにわくわくしていた。ていうか、そうか、折原くんも生徒会だから渉と坂田くんと知り合いなんだ。
「ルールは大丈夫です？」
『うん、大丈夫だよ』
「あ、ちなみに……」
向かい側に座っている折原くんは、ポンッと何かを思い出したように手を打つと、正座から立ち上がった。そして彼の鞄であろう物を漁ると、一枚の紙を持ってまた座った。そして、その紙を私に向けて突きつけてきた。
「生徒会長からのご命令です。僕とのギャンブルに負けたら、A先輩には
＿＿＿＿生徒会に入っていただきますので」
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神谷朱里(プロフ) - ノンさん» ありがとうございます！ (2019年8月4日 8時) (
レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - ヤバいヤッパリ最高です！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2019年8月3日 19時) (レス) id: ae4edb19df (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - 神谷朱里さん» 更新頑張れ！新作も見に行くね！ (2019年7月31日 0時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - ここあだ！ありがとう！更新頑張るぜ(^o^)v (2019年7月29日 7時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - Twitterから来ちゃった！！そらるさんがなんて言ったかちょー気になる……これからも更新頑張ってね！ (2019年7月28日 15時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまのじゃく x他1人 | 作成日時：2019年5月11日 22時
