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投票が終わった所で、私と浦田さんはそこから三枚ずつ手札を引く。
グー グー チョキ
(グーが多め。きっとそれは浦田さんも同じ)
だったらチョキを出すと負ける確率が高い。ここはグーを出すのが定石かなぁ。
私はそう考えていた。
一方浦田side……
グー グー パー
来た、パーだ！恐らくAの手札もグーが多く入っている。それに気がついていれば、チョキをだそうだなんて博打には出ないだろう。
だから、Aが出してくる手札はグーかパー。パーを出していれば俺は負けない。
「さてと、出す手札は決まった？」
『うーん……。まぁこれでいいか』
sideは再びA。
浦田さんに聞かれ、私は曖昧な返事を返す。
私は手札の一枚を手に取った。浦田さんも手札を一枚取り、机に置く準備をする。
「じゃ、いくぜ？…………せーの！」
バンッと派手な音をたてて机に置かれた互いの手札。私達は恐る恐るその手札を見る。
浦田：パー A：チョキ
「はぁああ！！？」
『やった勝ったー！！』
「あ、ありえねぇ！チョキを出した！？」
机に置かれた手札を、浦田さんは喰い付くように見ていた。
棗は泣きそうになりながら私に飛びついてきて、勝利を喜んでくれた。
『わーい。これで私の取り分400万ですねっ』
「……っ。なんでだ……」
『え？』
「なんでチョキを出したんだ……？グーが多く投票箱に入っている事はお前も分かっていただろう。それならグーを出すのが定石。なのに、なんでリスクの高いチョキを……？」
浦田さんは俯きながら私に聞いてきた。悔しさからか、浦田さんがだらりと下げた腕と握られた拳は、小刻みに震えていた。
私は抱きついている棗の背中を撫でながら、浦田さんに目を向けた。
『あなたが強いギャンブラーだからですよ』
「………んだと？」
『普通の人なら、確かにチョキは出さない。私も最初はグーを出そうと考えていた。けど、あなたは強いギャンブラー。このクラスの人達を支配下に置いている。グーが多く入っていたのはそのせいでしょう？』
図星をつかれたように、浦田さんは体をびくりと震わせる。
『あなたが強いギャンブラーだから、あなたがパーを出す事が予想できた』
「そう……か」
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神谷朱里(プロフ) - ノンさん» ありがとうございます！ (2019年8月4日 8時) (
レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - ヤバいヤッパリ最高です！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2019年8月3日 19時) (レス) id: ae4edb19df (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - 神谷朱里さん» 更新頑張れ！新作も見に行くね！ (2019年7月31日 0時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - ここあだ！ありがとう！更新頑張るぜ(^o^)v (2019年7月29日 7時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - Twitterから来ちゃった！！そらるさんがなんて言ったかちょー気になる……これからも更新頑張ってね！ (2019年7月28日 15時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまのじゃく x他1人 | 作成日時：2019年5月11日 22時
