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145話 坂田side ページ14

坂田side



「さぁ、戦いを始めよう。騎士団さん?」



うらさん達を送り込んだあと、俺とまーしぃは猫の仮面の少年と対峙していた。

正直、勝てる気がしない。

浦島坂田船の四人で戦った時でも、一撃も加えられなかったのだから。



「まーしぃ……」

「大丈夫や。出来る限りやろう」



まーしぃも同じ事を思っていたらしく、俺の不安を解くようにそう諭した。



「君達、確か影武者の護衛の人だったよね!見覚えあるなーって思ったよ!」

「!?な、なんであの時の姫さんが影武者だって知っとるん!」

「ふふ、気がつかないとでも思った?思考回路甘すぎない?」



端から分かっていた。分かっていた上で戦闘していたとしたら、あの戦闘は俺らを試していたのか?どのくらい強いか、人数は、そう言うのを見られていたようだ。


呼吸が浅くなる。まだ一歩も動いていないのに汗が酷い。一瞬で、自分の死を錯覚せられるような、そんな冷たい威圧を俺は肌で感じていた。



「君達は、僕には勝てない」



そう言って猫の仮面の少年は姿を消した。まるで神隠しにでもあったかのような、一瞬で姿が見えなくなった。


俺達は辺りを見回す。少年の姿はどこにも見当たらない。だが、少年が逃げたとは考えにくい。途端、俺の首筋に剣が当てられた。



「坂田っ!!」



俺の後ろには消えたはずの少年が立っており、その手に握られている短剣で、俺の首を斬ろうとしていた。


俺は即座に自分の両手剣を振るう。少年は距離をとるようにバク転で俺から離れていった。



「僕が急に現れたように見えたでしょ。人間って不便だよなぁ」



その後攻撃を加えようとまーしぃと奮闘したが、のらりくらりと躱されて、結局一撃も加えられない。


俺達は体力だけ消耗させられ、息が上がっていた。


少年は興奮した、上ずった声で言う。









「さ、ショーの始まりだよ」

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四つ葉 - 完結お疲れ様です!後からすみません。楽しく読ませて頂きました!他の作品も頑張って下さい!ヾ(≧∪≦*)ノ〃 (2020年4月20日 3時) (レス) id: e93bba0f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - いえいえ!こちらこそなんかすみません! (2019年8月10日 18時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - すみませんww参考になりましたww (2019年8月9日 21時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 忘れてたの!?確かに結婚した後みたいな雰囲気ありましたけどw (2019年8月8日 14時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 名無し1450号さん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年6月15日 14時

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