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うらたさんが先に行ってしまったため、家にいても特にやる事もなく、私も家を出る事にした。しっかりと戸締まりを確認して、外に出る。


(そういえば、最近うらたさんに好きって言ってもらえてないな……)


寂しくなって、溢れそうになる涙を零さないように上を向きながら歩く。すると、聞き覚えのある声が聞こえた。


96ちゃんと……うらたさん!?

私は咄嗟に身を隠した。二人は並んで歩いている。ちょっと悪い気もするが、二人の事を影から見ていた。


「たっくもー、幸せもんだなうらたんはー!」


からかうようにうらたさんに意地悪な笑みを向ける96ちゃん。


「うっさい、この事はAには内緒だからな!」


反発するように、恥ずかしそうに頬を赤く染めるうらたさん。


え、なに。私には内緒?ていうかうらたさん仕事で早く家を出たんじゃ……。なんで96ちゃんと一緒に……。



胸の辺りがチクチクして、思わずその場にうずくまる。俯いた瞳からは、涙がボロボロと落ちてきた。


うらたさん、私に飽きちゃったのかな。

もう、一緒に居てくれないのかな。

私以外の人といる方が、楽しいのかなぁ……。


考えれば考えるほど悲しくなり、胸が締め付けられる。こんな気持ちは初めてだ。



(苦しい……苦しい…………)



私は立ち上がり、城へ向けて走り始める。風と一緒に後方へ流れる涙も拭かず、ただひたすらに全速力で走った。悔しくて、悲しくて、紛らわすために必死だった。


うらたさんが、こんな会話をしていたとも知らずに___。






「ちょ、いい加減惚気(のろけ)話止めてようらたん。わし嫉妬でA欲しくなっちゃう」

「だってしょうがねぇじゃん。A可愛いんだもん。あとやらねーから」

「そうだよねー、結婚したいんだもんねー」

「お前マジで誰にも話すなよ……!」

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四つ葉 - 完結お疲れ様です!後からすみません。楽しく読ませて頂きました!他の作品も頑張って下さい!ヾ(≧∪≦*)ノ〃 (2020年4月20日 3時) (レス) id: e93bba0f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - いえいえ!こちらこそなんかすみません! (2019年8月10日 18時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - すみませんww参考になりましたww (2019年8月9日 21時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 忘れてたの!?確かに結婚した後みたいな雰囲気ありましたけどw (2019年8月8日 14時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 名無し1450号さん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年6月15日 14時

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