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80話 ページ42

「Aちゃんも寝れへんの?」

『まぁそんなところです』


さかたんの隣に立つと、さかたんは上を見上げて夜空を見た。


「うらさんはさ……」


突然話を切り出したさかたん。
その目は、遠くに浮かぶ月を見据えていた。


「うらさんは、俺の兄さんみたいなもんなんよ。もちろん、血は繋がってないけどな?小さい頃から、一緒に剣の修行したり、遊んだり、他の奴らとも遊んではいたけど、俺らは特別一緒にいる時間が長かったんよなぁ……」


懐かしそうに話すさかたん。
貴族だった彼らは、家も近かったらしく、相当の時間を一緒に過ごしたのだろう。


「うらさんの家、すごい厳しくてな。ニ、三年に一回、うらさんは一つの部屋にこもらされて、訓練を受けるんよ」

『こもる……』

「うん。食べ物も与えられず、水だけ飲んで、かなりの難易度の訓練内容を達成せぇへんと、部屋の外に出られへん」


私は言葉を失った。
食べ物が与えられないって、それって下手したら命に関わるんじゃ!


「睡眠も全然出来へんらしくて、ほぼ寝ずにやっとるらしい」

『じゃ、じゃあ、今うらたさんが家に帰ってるのって……、まさか!!』

「多分だけど、またやらされてるんやろうな」


さかたんは片手を空に伸ばし、月を掴むような動作をした。


「助けたい、うらさんを。家の方針だか俺は知らんけど、俺はあんなんで強くなれるとは全く思わへん!本当の強さ言うんは、守りたいものがあるっちゅう事やと思う!!」



「その言葉、待ってたよ坂田」

「へっ?」『え?』


突如私達の声ではないものが聞こえたので、私達はキョロキョロと辺りを見回した。
すると、低木の影からひょこりとそらるさんが出てきたのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぬああああ!!
この章のタイトル目次に書くの忘れてたあああ!!

すみません、新章突入でござる。

新章のタイトルは【大切な家族】です。

ではまた!

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闇月 神楽(プロフ) - 神谷朱里さん» ありがとうございます! (2019年9月14日 19時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - シリーズ最初はパスワードにさせていただきましたが、4は閲覧できると思いますよ。ご迷惑おかけしてすみません (2019年9月14日 19時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
闇月 神楽(プロフ) - シリーズの最初と4をパスワードにしたんですか? (2019年9月14日 18時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - sinさん» ありがとうございます!こう言う事に自分の考えを持っているのが大切だと思っているので。お褒めいただき嬉しいです(^_^) (2019年5月13日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
sin(プロフ) - こういう風に物事の良し悪しみたいなのをしっかりと言えるのがすごいと思いました。小説楽しんで読ませてもらってます。これからも頑張って下さい。 (2019年5月13日 1時) (レス) id: 1b526b8ebe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月21日 9時

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