78話【大切な家族】 ページ40
「うらさん家族の所帰ったって、なんでなん!?どうしてうらさんはあんな所に……!」
「慎め坂田!うらさんは、自分の意思で行ったんや……。だから、俺らが止めれる義理はねぇ」
「けど!まーしぃも知っとるやろ!!うらさんが家帰ったら何されるか!それを黙って見てろって言うんか!!」
「二人共落ち着け」
すごい剣幕で言い合っているさかたんとまーしぃの間に、そらるさんが仲介に入る。
しかし、私には何が何やらという感じで、内容がちっとも分からない。
「二人の言い分は分かる。志麻くんはうらたくんの意思を尊重したい。坂田はうらたくんの身をあんじている。な?」
二人をなだめる様に話すそらるさんは、流石年長者と言わんばかりに頼りになる。
さかたんはまーしぃの肩から手を離すと、そのまま項垂れた。
「ごめんまーしぃ、熱くなり過ぎた……」
「俺も……。うらさんが大切なのは、みんな一緒やから……」
「A、佳代、悟、ごめんな。もう寮に帰っていいから、本当にお疲れ様」
そらるさんは申し訳なさそうに、私達にそう言った。
何だかみんな寂しそうな目をしている。
……放っておけない。
けど、何も分からない自分が口を挟むのもどうかと思う。
私が口を開けないでいると、後ろから腕を引かれた。
「戻るよ」
『さ、悟さん……』
そのまま腕を引っ張られ、半強制的にその場から私達は離れた。
『な、なんで……』
「今はあいつらだけにしてやろう?きっと、俺らには分からない事情がある」
『そうですね……』
助けたいのに、分かってあげられない。
こんなに胸が痛いのは初めてだ。
悟さんに腕を引かれ、どんどんみんなから離れていく。
振り返ると、さかたんの目から涙が流れていたのが遠目に見えた。
ラッキー歌い手×曲
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闇月 神楽(プロフ) - 神谷朱里さん» ありがとうございます! (2019年9月14日 19時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - シリーズ最初はパスワードにさせていただきましたが、4は閲覧できると思いますよ。ご迷惑おかけしてすみません (2019年9月14日 19時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
闇月 神楽(プロフ) - シリーズの最初と4をパスワードにしたんですか? (2019年9月14日 18時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - sinさん» ありがとうございます!こう言う事に自分の考えを持っているのが大切だと思っているので。お褒めいただき嬉しいです(^_^) (2019年5月13日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
sin(プロフ) - こういう風に物事の良し悪しみたいなのをしっかりと言えるのがすごいと思いました。小説楽しんで読ませてもらってます。これからも頑張って下さい。 (2019年5月13日 1時) (レス) id: 1b526b8ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月21日 9時