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46話 ページ3

「Aちゃん……」

かすれた声で私の名前を呼び、手を握る坂田さん。

『何ですか!?』

「俺も……さかたんって……呼んでほしい……」

『それ今言うんですか!?』

坂田さんが私の手を握る力が少し強くなる。
きっと傷口が痛むのだろう。

「お願い……」

『分かりました!さかたん!傷口塞ぐので少し黙ってて!』

「ふふっ、SなAちゃんも……好きやでぇ……」

何言ってんだこの人は!
さかたんは大人しく私の手を離すと、目を瞑って仰向けになった。


私は傷口を強く押さえる。
直接圧迫で血を止める!




私が傷口と戦っている間、うらたさん、まーしぃ、センラは仮面の少年と対峙していた。
状況はこちらが劣勢、こいつかなりやばい。

「はぁ、姫様渡してくれれば、痛い思いしなくて済むんだよ?なんで抗おうとするの?」

呆れたように仮面の少年は言う。

さかたん以外には危害は加えてないものの、攻撃を避け続けられるせいで体力が消耗させられていた。


「はぁっ、はぁっ、こいつ、めっちゃやばい」

「三人の攻撃避け続けるって、どんだけ体力あるねん……」

「言ってる場合か!次くるぞ!」


うらたさんに言われ、慌てて構える前衛二人。



「そろそろ、終わりにしよう」



仮面の少年が、そう言い両手を広げた。
三人は何が来るか分からないと身構える。

その時だった。
部屋のドアが思いきり開く。









「こっちに不法侵入者がって目撃情報が……って、少し遅かったみたいだね」

まふくんが立っていた。後ろにはそらるさんもいる。

「増援だ。大人しく捕まってもらうから」

そらるさんが冷たく、仮面の少年に言う。

47話→←45話【忍び寄る影】


ラッキー歌い手×曲

まふまふ×廃墟の国のアリス


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闇月 神楽(プロフ) - 神谷朱里さん» ありがとうございます! (2019年9月14日 19時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - シリーズ最初はパスワードにさせていただきましたが、4は閲覧できると思いますよ。ご迷惑おかけしてすみません (2019年9月14日 19時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
闇月 神楽(プロフ) - シリーズの最初と4をパスワードにしたんですか? (2019年9月14日 18時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - sinさん» ありがとうございます!こう言う事に自分の考えを持っているのが大切だと思っているので。お褒めいただき嬉しいです(^_^) (2019年5月13日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
sin(プロフ) - こういう風に物事の良し悪しみたいなのをしっかりと言えるのがすごいと思いました。小説楽しんで読ませてもらってます。これからも頑張って下さい。 (2019年5月13日 1時) (レス) id: 1b526b8ebe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月21日 9時

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