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43話 ページ48

「大変や!」

「どうした」


ボタンは直っているが、風圧で髪が乱れている坂田さんは、うらたさんの質問に答える。


「城下町に不法侵入者が、って報告が入った!」

「目的は?」

「それが分からんねん!俺も不法侵入者がいるっちゅう情報しかもらえんかったから……」

「とりあえず、厳重警戒ですね」

「だな」


私以外のみんなは、持ってきていた武器を各々装備した。


うらたさんは弓矢。
まーしぃはハンマー。
坂田さんは両手剣。
センラは槍。


遠距離から近距離まで、バランスがいいなこのチーム。


『不法侵入、城下町の本物の姫様は大丈夫ですかね……』

「あっちはあっちで、町中警戒して今頃騎士団員で溢れかえってるだろうよ。心配いらないと思う」

「まぁ、何事もなく捕まってくれればええねんけど」


なんか、胸騒ぎがする。

私は窓の外を見た。騎士団の人が、慌ただしく走り回っているのが見られる。これだけの人が動いて、ここまで情報が届くほどに捕まらないなんて、相当時間がかかっているのだろう。


『?』


何だろう、向こうから何か迫ってきている。少し遠くて良く見えないが、城下町の建物の屋根の上をつたってこちらに近づいて来ている。その距離はどんどん近くなり、その実像が確認できた。

あれは"人"だ。


『み、みんな、あれ……!』


私が言うと、まーしぃが駆け寄ってきて私の隣で窓を覗き込む。


「A、窓から離れとけ!全員戦闘用意や!誰か来るで!」


私は言われた通り窓から離れる。まーしぃも少し窓から離れると、背中に背負っていたハンマーを構えた。

同時に窓が割られる。

割られて、ガラスの無くなった窓の縁に立っていたのは、猫の仮面を被った怪しい人。


「さらいに来たよ、僕のお姫様♪」

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神谷朱里(プロフ) - いちごさん» "こん"です!長細い棒だと思っていただければ大丈夫ですよ! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 天月の武器の漢字どうやって読むんですか? (2019年6月16日 3時) (レス) id: 6c34888bc6 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - はい!!よろしくお願いします!!(^.^)(-.-)(__) (2019年3月11日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - これからもよろしくお願いしますね! (2019年3月10日 23時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - 初投稿だったんですか!!とてもそのように見えなくて驚きました!!更新が遅いのはしょうがないですよ!色々用事もあると思うので! (2019年3月10日 21時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月5日 9時

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