23話 ページ26
「とりあえず何もなくて良かった。焦りすぎて坂田置いてきてもーたわ」
まーしぃさんは私を抱きしめる力を緩めて、私の顔を見た。今思えば、初めて目があったかも。
『まーしぃさん、何で正装なんですか?』
「あぁ、これ?王族に面会をするには、正装してないと通してもらえんから。Aは姫様と一緒だったから通してもらえたんだと思うけど」
正装はきちっとしたデザインになっており、その上剣も振れるような動ける服になっている。
「そ・れ・よ・り!」
まーしぃさんは私から手を離すと、頬をつまんだ。
『いひゃい!』
「次から気をつけろよ?俺といる時は、俺の目の届かない範囲に行かない事!」
『な、何ででしゅかぁー!』
「そうすれば、俺が守ってやれるからや」
頬から手を離したまーしぃさんは、私に手を差し出した。
「みんなの所に戻ろ?心配しとるで」
『はい!』
私が笑うと、まーしぃさんも笑う。私はまーしぃさんの手をとった。二人は城の外に向かって歩き出す。
『そういえば、坂田さんも一緒だったんですか?置いてきたってどこに……』
「あ"」
引きつった笑顔のまーしぃさんとまた目が合う。
「やばい、あいつ放ったらかして来てもーた」
「まーしぃどこやぁ!つーかここもどこ!?Aちゃーん!!誰でもいいから助けてくれぇええ!」
坂田さんは城の裏の方の敷地から無事うらたぬきさんに保護されたそうです……。めでたしめでたし。
【新人オリエンテーション】Fin
ラッキーボカロ曲
ゴーストルール
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神谷朱里(プロフ) - いちごさん» "こん"です!長細い棒だと思っていただければ大丈夫ですよ! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 天月の武器の漢字どうやって読むんですか? (2019年6月16日 3時) (レス) id: 6c34888bc6 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - はい!!よろしくお願いします!!(^.^)(-.-)(__) (2019年3月11日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - これからもよろしくお願いしますね! (2019年3月10日 23時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - 初投稿だったんですか!!とてもそのように見えなくて驚きました!!更新が遅いのはしょうがないですよ!色々用事もあると思うので! (2019年3月10日 21時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月5日 9時