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118話 ページ34

「この姿ではお初にお目にかかりますね。初めまして、マルムと申します」


ひらりとお辞儀をする執事こと、マルム。服装こそいつもと変わらないが、その姿からは禍々しいオーラが感じられる。


『マルム……』

「まだ状況が整理できていないようですね。儀式の準備が整うまでもう少しかかります。それまでそこでしばらく休んでいて下さい」


では、と去っていこうとするマルムを、私は必死に呼び止める。


『ま、待って!』


足を止めたマルムはこちらに振り向く。



「なんですか?」

『聞きたい事がありすぎる!ここはどこ!?この状況は何!?儀式ってなんの!?どうして私はここに連れてこられたの!?』

「まぁまぁ、……どうせ後ほど死ぬんですから、知っても仕方がないでしょう」

『……は?』



今度こそマルムは去っていった。私は発す言葉を失い、辺りは静寂に包まれる。

今、マルムはなんて言った?
後ほど死ぬって私が?

恐怖で息が上がって、目からは涙が溢れてきた。何も分からないまま、私は殺されるの……。


『っ……、誰か……助けて……っ!』







「ちっ、後をつけられていたみたいですね」


マルムは舌打ちをして、窓から外を見る。彼の目線の先には、綺麗な金色の髪が木の間合いをちらつき遠のいていく。


「ここの情報を持って帰られたら面倒ですね。今の内に始末しておきますか」


指をパチリと鳴らすと、小さなリスのような、けれどその目は真っ赤で殺意で満ち溢れている獣がマルムのそばに来る。


「私のかわいい下僕よ、あの金色の髪の者を……消しなさい」


命令により、外へ飛び出していった獣を見送ると、マルムは小さく微笑んだ。







「さぁ、ショータイムだ」

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ラッキー歌い手

うらたぬき


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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす!続きはお楽しみに(*´∀`) (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます!ただいまです! (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる!お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる!頑張って下さい!! (2019年5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです!テストお疲れ様です! (2019年5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます!頑張りますよぉぉお!!!(*゚∀゚) (2019年5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年4月21日 20時

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