90話 ページ3
『げほっ……くっ……』
私は床に倒れていた。
やっぱこいつ強すぎ……。
先程までレオさんの攻撃を避け続けていた私は、みぞおちに一撃もらってしまったのだ。
「A……！」
うらたさんが矢を構えるのを止め、こちらに来ようとする。しかし、
『うらたさん！！』
私は声を荒げ名前を呼び、床に倒れつつも彼の目をしっかりと見た。
そして目で伝える。
……まだ諦める時ではない、と。
それを感じ取ったのか、うらたさんはピタリと足を止め、悔しそうにうつむく。
(まだですよ、うらたさん。ここで私を助けたら、狙える隙も狙えなくなります。それに、私は……まだ動けますから！)
私は痛みでうまく力の入らない腹に力を入れ、立ち上がる。
そして、剣を構えるレオさんにまっすぐ向き直る。
レオさんは、どうして騎士団を辞める事になったのだろうか……。
ふとそんな疑問が頭によぎる。
いやいや、そんな事考えている暇はないぞAどんよぉ！
「ふふっ、まだ立つのか。そうだ、いい提案だ！うらた！」
「は？」
「お前が俺に大人しく殺されるなら、そこの女は生かしてやる。お前が拒むなら、女を殺す。どうだ？」
何言ってんだよ、この人……！！
レオさんは楽しそうに、片手剣をまるで曲芸のようにくるくる回しながら言う。
「どちらか一人殺せば、俺の枠は空くんだしな」
『ふざけないでよ！うらたさんがそんな事納得するわけ「分かった」…………え？』
私は耳を疑った。
後ろにいるうらたさんを見ると、弓を置き、矢を捨て、レオさんの前へと歩み出る。
『うらたさん……？嘘ですよね、何で……』
「ごめんな、A……」
そう言って私を見るうらたさんの目は、驚くほど哀しい色に染まっていた。
ラッキー歌い手
うらたぬき
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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす！続きはお楽しみに(*´∀｀) (2019年6月1日 6時) (
レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます！ただいまです！ (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる！お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる！頑張って下さい！！ (2019年5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです！テストお疲れ様です！ (2019年5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます！頑張りますよぉぉお！！！(*ﾟ∀ﾟ) (2019年5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2019年4月21日 20時
