99話 ページ13
そしてあれから一週間後。
私は城内のある部屋の前に立っていた。
『いや、やっぱむりむりむり』
これから初めてのダンスレッスンなのだ。
そしてこのドアの向こうには、ダンスの相手と先生が待っているはずなのだ。
正直めちゃくちゃ不安だが、まぁやるしか無い。
私は一瞬浮かんだ不安をかき消すように、ドアをノックする。
すると、中から「どーぞ!」と男の人の声が聞こえた。
先生は男の人か……、スパルタじゃない人がいいな。なんて考えつつ、私は部屋のドアを開ける。
「こんにちは〜」
『……はっ?』
扉の先には、ひらひらと片手を振り私に向かって微笑む、金色の髪がよく似合う彼、
センラの姿があった。
私は訳が分からず、扉の所で立ちすくむ。
なぜここにセンラが……。
「そんな顔せんといてよー。僕がダンスの相手になったんよ、Aちゃん」
『え、センラ、ダンスなんて踊れるの?』
「失礼な!こう見えて貴族ですからね。一応そう言うのは仕込まれとるんですよ!」
自信満々、と言った表情で自分の胸をドンと叩く。そうか、貴族ってダンスも踊るのね。
『そっか、よろしくね。センラ!』
私はセンラに握手を求めるべく手を差し出す。センラも察してくれたのか、私の手をガッチリ掴んで握手をしてくれた。
「んじゃまぁ、早速やりますかね!」
『あれ?ダンスの先生は?』
部屋にはセンラ以外見当たらないため、私はセンラに聞く。
「あれ、聞いとらんの?ダンスの先生も、お〜れ〜」
と、調子良さそうに答える彼。ドヤ顔で自分の事を指差す。
いや、待ってくれ。二人でやるんすか()
ラッキー歌い手
うらたぬき
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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす!続きはお楽しみに(*´∀`) (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます!ただいまです! (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる!お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる!頑張って下さい!! (2019年5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです!テストお疲れ様です! (2019年5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます!頑張りますよぉぉお!!!(*゚∀゚) (2019年5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年4月21日 20時