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123話 志麻side ページ39

志麻side


「……し、ま君?」

「センラっ!!」



掠れた声で俺の名前を呼ぶセンラ。センラは俺に力の入らなくて震える手を伸ばしてきた。俺はその手を掴む。



「Aが……っ」

「A!?Aがどうしたって!?ていうかなんでセンラがその事知っとるん!朝からいなかったやろ」

「森や。ノルディ城下町からずっと西に行った所の森におるから……!」



ぐっと俺の腕に力を入れ、体を起こそうとするセンラを俺は必死に止めた。まだ傷口が完璧に塞がっていないのか、センラが力を入れる度に包帯にジワリと血が滲むのが分かる。



「分かった、西の森やな。俺に任せとき、必ずA連れて帰ってくるから。だからお前はゆっくり寝とけ、な?」



俺がそう言い聞かせると、センラは体の力を抜きベッドに身を預けた。

すると治療室のドアが開き、うらたさんと坂田が入ってきた。



「はぁ、はぁ、まーしぃ足速すぎ……」

「センラは……?どこや……」

「こっちやで、二人共」



俺が呼びかけると、二人はこちらに駆け寄ってきた。センラの様子を見ると、二人は顔を歪めた。



「酷すぎるやろ、こんなん……」



坂田がいつもより低い声でそう言う。



「センラマン、誰にやられた?」



うらたさんは冷静にセンラに問う。
しかし、だらりと下げた腕は良く見ると小さく震えており、握りしめた拳からは今にも血が出てきてしまいそうだ。相当怒ってる。



「なんか、こう、よく分からん小動物みたいなやつに襲われたんですよ」



小動物だけでこんな傷なるんか、と思ったがセンラの話の続きを聞く。



「そいつめっちゃ強くて、力も強いしスピードもあるんで中々倒せなかったんです。目が赤く光ってて、俺を殺す気で襲いかかってきたんよ」



少し考える動作をするうらたさん。





「目が、光る……ねぇ」

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ラッキー歌い手

うらたぬき


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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす!続きはお楽しみに(*´∀`) (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます!ただいまです! (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる!お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる!頑張って下さい!! (2019年5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです!テストお疲れ様です! (2019年5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます!頑張りますよぉぉお!!!(*゚∀゚) (2019年5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年4月21日 20時

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