検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:296,789 hit

31話 その笑顔 ページ32

ジェイドside



僕たちが動くたびにビクつく彼女


何かを渡したり、話しかけるたびに体を強張らせる彼女


すべて無意識なのだろう。僕たちはそれが少なからず悲しかった。



だからこそ、些細な出来事がうれしかった。



『綺麗な笑顔が、あなたにもできたのね』



風が吹き、彼女の前髪が浮いて目元が、表情が顕わになる。


隈のある猫目に、血色の悪い肌の色


それでも、微笑んだ彼女はとてもきれいで、初めて笑顔を見せてくれたと思った。



ジェ「っ・・・・///」



なんだか、顔が熱くなる感覚がして、体が緊張を持つ



『?なにかしら・・・顔が少し赤いわよ。』


ジェ「す、少し日が照ってきましたかね?さ、早く教室に戻りましょう。次は確か魔法史の授業だったはずです。授業内容に差し障りがないか、確認しておきましょう。」



少し早口になってしまった。


前進する僕に、彼女は静かについてきてくれる。


あぁ、なんでしょう、この感情は。とても愛らしい感覚がします。

海にいた人魚姫は、こんな感情を持っていたのでしょうか?


これが、恋というものであるならば、残酷ですね。

彼女と僕は、住む世界が同じようで違う。


また、僕は彼女が憎んでいる存在である。


この感情は、僕が内密に愛でるしかないようです。



まぁ、ちゃんと彼女をこの世界に引き留めておけるように手は打っておくつもりですが。



『・・・ジェイドさん、なに笑っているんですか』


ジェ「いえ失礼、こちらの話です。」



少しずつ、本当に少しずつだが、彼女との距離を縮められれば、何か糸口が見つかるはずなのだ。


彼女は、本当に優しい人だ。


だからこそ、僕たち(・・・)はその優しさに漬け込んでしまったのでしょう。




そんなことは、二度とさせませんよ。



----------------

あれ、ヤンデレ・・・?ww
なぜかジェイドはこうなっちゃう

32話 放課後→←30話 少しだけ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (179 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
434人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

心音ユイ(プロフ) - れさん» あぐぅ・・・ありがとうございます・・・更新が遅かったりしますがよろしくお願いします!!チュキデス (2020年6月28日 21時) (レス) id: b6551fdc02 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うっ、、ものすごく好きです、、、これからも楽しみにしてます!頑張ってください、、!スキデス (2020年6月27日 15時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
心音ユイ(プロフ) - はまぐりさん» もぐもぐしてくださりありがとうございます…!!これからも美味しいおかずを提供させていただきますねっっ!!! (2020年6月26日 9時) (レス) id: 7ab19ab3f9 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - どんな展開になっても美味しく読める…続き待ってます!!! (2020年6月24日 4時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
心音ユイ(プロフ) - スッッキリィィィィ!さん» んぎぃありがとうございますっっっ!!! (2020年6月23日 22時) (レス) id: 7ab19ab3f9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:心音ユイ | 作成日時:2020年6月13日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。