【ツイステ】あなたたちなんて大嫌い。【オクタヴィネル】

29話　悦び ページ30

NoSide



彼女のスマホを取り上げたのは、フロイド・リーチだった。


自分たちがアドレス帳にちゃんと登録されているか確認するためだったが、そこで自分たちが「悪魔」として登録されていることに気づく


フ「あはぁ〜♡こんな呼び方しちゃって、可愛いね♡」


ジェ「おやおや、悪魔だなんて。


失礼な、とも思いますが、褒め言葉のように聞こえてしまいます。」



ア「全くです。僕たちがあなたの中に悪魔として記憶されているなんて、なんて素敵なんでしょう。」



笑う彼らの中には、歪んだ愛情しかなかった。


彼女の記憶に残り続けるならば、悪魔と呼ばれても構わない


悪魔なんて呼ぶのは彼女だけなのだ。他には誰もいない



Aだけが呼んでくれる



そう思うだけで、彼らの中では快感にも繋がっていた



当のAは、彼等の笑顔が気味悪くて、別の名称に変えたりもした。


死神にしてみたり、意味は同じものだが、メフィストにしてみたり、道化師、ペテン師、下衆...でも、どれにしても、彼女特有の名称で呼ばれることが彼等は嬉しいのである


また、彼女が名称を考えたり、自分たちの名前をコツコツと変えている様子を想像すると、なんともいえない愛らしさが生まれてくるのだった



フ「かわいいなぁ〜〜これだから止めらんないんだよね〜。」


ジェ「彼女を可愛がるのは、僕たちだけでいい。」


ア「しかし、彼女が他の大勢にされるがままなのも、見ているだけで興奮してしまいます。」



寝取られ属性も性癖に含まれている彼等は、もう”手遅れ”としかいいようがなかった。



そんな彼らに魅入られた彼女は、”ご愁傷様”としか、いいようがなかった。

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