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21話 学園生活 ページ22

Aside



かくして、わたしにとっては普段通りである学園生活が始まることになった。


学んでいる単元も、教室も植物園の中も全て同じであることがわかった。


教師には私の素性は教えてあり、生徒には従兄妹として通すことに。



『きっと、色眼鏡だけじゃなく、いろんな目で見られるんでしょうね・・・・』



ボソッと呟いてしまう


なんだか、いつもの学校と変わらないと思えても、やっぱりどこか違うのだ



主に、私に対する態度、視線、声や言葉が




ジェ「心配ですか?」


『憂鬱よ』


あと、あまり近づかないで欲しい


朝はちょっと焦ってなんやかんや話してたけど、私の中の恐怖心は薄まってなんかいない。


これっぽっちも、許してなんかいないんだから。


ただ、こっちの世界のあなたたちに非はないから、そんな態度をとってはいけないと、わかっている、けど



どうしても彼らの2歩も3歩も後ろを歩いてしまうのは、恐怖の習慣癖だろう。



なんてものが身についてしまったんだ。


今になって初めて気づいた。


無意識に、離れて歩かなきゃ、でも離れすぎたら怒鳴られたり叩かれるから、これくらいにしなきゃって。



自分の気持ちを思い返す。


ここにずっといれば、私は平和に暮らせるのか



それとも、



また、同じことが繰り返されるのか。





同じことになるのは、もう嫌だ。




だったらいっそのこと、死んでや「Aさん。」



『えっあっ・・・じぇ、いど、りーち・・・なに・・・?』



ジェ「ふふっ・・・ジェイド、とお呼び下さい。


その様子だと、他の二人もフルネームの様ですね。


彼らのことも、気安く呼んでいただけませんか?」



・・・無理・・・素直に無理よ・・・



自分がこんな目にあってなくても嫌よ・・・



でも断って見逃してくれるようなやつじゃないのは知っているので



『ジェイドさん・・・・』



ジェ「うーん・・・まぁいいでしょう。


こちらの僕たちは、あなたを裏切ったりしませんので、そこだけは信じてください。


少しずつでも、信じてもらえれば幸いです。」




嘘臭くない目をして、なんなのこの世界のこいつらは



本当に、別人・・・・



私の世界も、こうだったらよかったのに。

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心音ユイ(プロフ) - れさん» あぐぅ・・・ありがとうございます・・・更新が遅かったりしますがよろしくお願いします!!チュキデス (2020年6月28日 21時) (レス) id: b6551fdc02 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うっ、、ものすごく好きです、、、これからも楽しみにしてます!頑張ってください、、!スキデス (2020年6月27日 15時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
心音ユイ(プロフ) - はまぐりさん» もぐもぐしてくださりありがとうございます…!!これからも美味しいおかずを提供させていただきますねっっ!!! (2020年6月26日 9時) (レス) id: 7ab19ab3f9 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - どんな展開になっても美味しく読める…続き待ってます!!! (2020年6月24日 4時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
心音ユイ(プロフ) - スッッキリィィィィ!さん» んぎぃありがとうございますっっっ!!! (2020年6月23日 22時) (レス) id: 7ab19ab3f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心音ユイ | 作成日時:2020年6月13日 11時

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