16話 彼女は ページ17
Aside
おかしい。
明らかにおかしい。
ア「Aさん。気づいたことがあるでしょう？
それを口にしてください。」
『あ・・・ぅあ・・・・』
いや、偶然かもしれない。
でも、確かに
ジェ「・・・・！！」
気づいたらしいジェイド・リーチ
そう、その反応は本当なのね
『女子生徒が、一人も、いない・・・・』
わたし、以外
誰もいない
ア「そうです。
ここ、NRCは、男子校。
どの寮にも女子生徒はいません。」
フ「・・・ねぇ、その、Aちゃん、はさぁ・・・・
共学生、なの？」
Aちゃん、だなんて嫌気がさす・・・と言いたいところだったが
それどころではないのだ
私もはっきりと状態を把握してきた
全く人が通らなくなったところで、私は物陰から出てきてあたりをゆっくりを見渡した
『私が知っているNRCは、共学生で、寮も女子寮と男子寮と分けられている。
私が今日走って寮を出たとき、全く気づかなったけれど、部屋とは違った場所だった。
もうはっきりと、どこだったかなんて覚えていないけれど・・・』
後ろを振り向き、彼らをしっかりと目に入れる
その表情は、私が知っている3人とは全く違う顔をしていた。
本当に、全くの別人なのだ。
同じ人間でも、全くの別人。
別次元の、人
ア「・・・・平行世界、といったところでしょうか。
あなたは、パラレルワールドからきた人間だ。」
自分の中の疑問がゆっくりと溶けていく気がした
それと同時に力が抜けて
ア「っ？！Aさん？！？」
その場にへたりこんでしまった。
ジェ「Aさんっ大丈夫ですか？」
『うっ・・・・あっ・・・』
フ「えっえっAちゃんどうしたの・・・・」
わたし
やっと
『やっと、抜け出せたんだ、あの地獄から・・・』
そう理解した途端に
涙腺が
プツリと切れて全てを零していった
『うわぁあぁああ!!!!』
しばらく泣き続けた。
大嫌いな顔に囲まれているのに、その顔が優しい匂いをしているのがわかって、宥めてくれているのがわかって
バカなことに、安心してしまったのだ。
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心音ユイ(プロフ) - れさん» あぐぅ・・・ありがとうございます・・・更新が遅かったりしますがよろしくお願いします！！ﾁｭｷﾃﾞｽ (2020年6月28日 21時) (
レス) id: b6551fdc02 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - うっ、、ものすごく好きです、、、これからも楽しみにしてます！頑張ってください、、！ｽｷﾃﾞｽ (2020年6月27日 15時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
心音ユイ(プロフ) - はまぐりさん» もぐもぐしてくださりありがとうございます…!!これからも美味しいおかずを提供させていただきますねっっ!!! (2020年6月26日 9時) (レス) id: 7ab19ab3f9 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - どんな展開になっても美味しく読める…続き待ってます！！！ (2020年6月24日 4時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
心音ユイ(プロフ) - ｽｯｯｷﾘｨｨｨｨ！さん» んぎぃありがとうございますっっっ!!! (2020年6月23日 22時) (レス) id: 7ab19ab3f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音ユイ | 作成日時：2020年6月13日 11時
