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6話 ページ8

一郎「俺も、買い物行くなら付き合うぜ」

『…?』

乱数「え〜!ダメに決まってるでしょ!これから兄妹水入らずの時間なんだから邪魔しないでよ!」

左馬刻「なら、俺様とAの時間も邪魔すんな」

一郎「乱数のせいでこっちがどんだけAとの時間潰されてる思ってんだよ」

『??』

ど、どうしよう…ますます分からないことになってきた…!

なぜか喧嘩が始まりそうな雰囲気になり、1人勝手に慌てていると


寂雷「まぁまぁ、皆さん落ち着きましょう。Aさんが困っていますよ。…では、今日のところはこうするのはどうかな?」

『?』





寂雷さんの提案で、みんなで買い物に行くことになった


晩御飯の時間になったらお別れだから、少々短めだけど…それでも、こんな人数で出かけたことがない私は今までにないくらいウキウキだった


乱数「はぁ…なんで寂雷こんな提案したの〜?さっきの僕の話聞いてた〜?」

寂雷「もちろんです。…ですが、これでもおふたりを説得できた方だとは思いますますよ?」

乱数「Aに近づけること自体が嫌なの!」


でも、なぜかこのお出かけにちょっと不満げな兄さん


その様子に今日は兄さんの好きなものにしようと決め

『兄さん、今日何か食べたいものってある?』

と聞いた

乱数「え〜Aの食べたいものでいいよ〜」

『え…えっと〜、ならスパゲッティ…かな』

兄さんの問いに自分の好物を言った


乱数「そっか!じゃあ今日の夕飯はスパゲッティにしよっか!」


『え、いいの?やった〜』

乱数「あ、でも確か材料がなかったから、帰りに買って帰って一緒に作ろうね〜」

『うん!ニコ』

やっぱりこんなふうに甘やかしてくれる兄さんが大好きだなと改めて思った。


一郎「Aはスパゲッティが好きなのか?」

『はい!大好きです!』

左馬刻「そんなら今度俺様が美味い店に連れてってやんよ」

『!いいんですか?ありがとうございますっ』

一郎「もちろん俺も連れてってくれますよね?」

左馬刻「はっ、嫌なこった」

乱数「だ〜か〜ら〜!Aと2人きりお出かけは禁止だって!」

寂雷「私が同伴しましょうか?」

乱数「同伴する前に止めてよ!」

『ふふっ(ほんと仲良しだな〜)』


賑やかで、本当に楽しい時間だった



きっとこれからも…彼らとこんな日々がずっと続いていくんだろうと思っていた






思っていたのに…







それがただの私の願望にすぎないと分かるのに、そう時間はかからなかった…

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作者名:ノア | 作成日時:2024年2月18日 15時

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