12話 ページ14
キーンコーンカーンコーン
最後の授業が終わりもう帰る時間になった
もう友達と帰っている人もいれば、部活に行っている人もいる
『う〜ん、私はどうしよう…せっかくだから二郎くん誘っかな』
と思っていたところ
二郎「お〜いA〜、一緒に帰ろうぜ」
二郎くんが先に誘ってきた
『え、いいの?友達とは…』
二郎「あぁ…あいつらはあいつらで帰るってよ…ほら早く帰ろうぜ!」
『あ、うん!』
…
二郎くんと帰る時も昼休みと同じような話をした
本当に二郎くんと話すのは楽しいなぁ
でも、その時間はそんなに長くなかった
『じゃあ私こっちだから、バイバイ二郎くん』
二郎「おう、じゃあなA!」
…
『ただいま〜』
乱数「あ、おっかえり〜学校は?どうだった?」
『うんっとっても楽しかったよ!』
乱数「そっか〜、よかったね!友達とかはできた?」
『うんっ男友達ができたんだ!』
乱数「へぇ〜なんて名前の子?」
『それがね…一郎さんの弟さんの二郎くんだよ』
乱数「…え……」
と兄さんが嘘だろという顔をしていた
『え…に、兄さん?どうかした?』
乱数「え、あ、ううんなんでもないよ〜」
『…そう…?(なんか気になるけど、あんまりしつこく聞くのもよくないよね…)』
そう思っていると突然電話がかかってきた
『あ、私出てくる』
乱数「あ、ちょっと待って!」
『?』
急に兄さんが私を呼び止め、電話番号を見て兄さんは、少し深刻そうな顔をしていた
すると兄さんが私の方に目を向けた
乱数「あ〜いいよA、僕が出るから!Aは早く手洗ってきな」
『?うん…分かった』
と疑わしく思いながら私は洗面所に向かった
『(兄さん…なんか変だな…)』
そう思い、手を洗っていると
乱数「ーーー、ーーー」
兄さんが誰かと話している声が聞こえた
『(本当に誰と話しているんだ?)』
乱数「じゃあさ〜一郎、弟くんにも伝えておいてくれる?」
『(え…相手って一郎さんだったの?…それなら別に私が出ても…)』
乱数「俺の妹に手出すなって…」
『!?』
兄さんが聞いたことないぐらいの低い声を出して、私は少しびっくりした
乱数「じゃ、そういうことで、待ったね〜一郎」
と電話を切った
乱数「あ、Aちゃんと手洗った?」
『うん、洗ったよ…で、電話の相手誰だった?』
乱数「あ〜一郎だったよ…これから弟くんと仲良くしてねだって…さ、早くご飯食べよ」
『…うん!』
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作者名:ノア | 作成日時:2024年2月18日 15時