どうか我輩を冗談扱いしないで【朔間零】 (ページ18)

今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:35,711 hit

〇ページ18

(凛月side)

凛月「お湯湧くまで待っててねぇ、その間に
俺お手製のクッキーでも食べて。」

『わぁ、相変わらず見た目がグロテスク、、』

凛月「大丈夫。味は保証するから」

『知ってる。見た目で決めつけちゃダメって言葉は
りっちゃんのスイーツの為にあると思ってるもん』

レオ「それめっちゃわかる」

瀬名「食べるとめっちゃ美味しいんだよねぇ」

嵐「そう言えば聞いたわよォ。Aちゃん、
やっと朔間先輩とくっついたんでしょ？」

瀬名「なぁにぃ？根負けでもしたわけぇ？」

『まぁ、そんな感じかなぁ』

ここ１、2年でやっと自分も兄者のことが好きだ
って自覚した。

でも自分に卑屈すぎて拗らせたタイミングが
今って感じだよねぇ。

レオ「レイはアズの事大好きで一途な奴だからな〜。
何より俺はアズが後悔してないならそれで良いよ」

『してない、今のところは』

月ぴーとAは仲が良い。

同業者って言うのが大きいと思うけど、

どっちも天才でアホで裏表がないからお互い
一緒にいて気が楽なんだろう。

凛月「あんた、男の趣味悪いよねぇ」

『それは思う』

そうからかうと静かに頷いた。

司「なぜ、そう思うのですか？」

きょとんと不可思議そうに首を傾げ問うスーちゃん。

『どうせならもっと浮気されなさそうな人を
好きになれたら良かった。』

司「凛月先輩のお兄様のような素敵な方が恋人
だと喜ばしいことだと思いますが」

『ふふ、確かにそうだね、朱桜君の言う通り
かもしれないね、』

嵐「司ちゃん。女の子って言うのはね？ほかの女の子に
取られたくない！って思うものなのよ」

瀬名「じゃあもし朔間が浮気してたらどーする？」

ニヤ、とシニカルにほくそ笑むせっちゃん。

『えぇ、そーだなぁ』

凛月「天日干しにして干からびたら海に捨てる」

『！？、、、わけわかんない笑笑笑笑』

"りっちゃんこわ。"とケラケラ笑う。

凛月「俺の大事なおねえちゃん泣かせるとか論外だから」

『ありがとうねぇ。もしもの時はりっちゃんに
お願いしようかな。よろしくね騎士さま〜。』

とヘラりと笑う。

大丈夫だよ。兄者はそんなこと絶対ないから、

安心して兄者の隣で愛されてなよね。