どうか我輩を冗談扱いしないで【朔間零】 (ページ14)

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(晃牙side)

晃牙「Aさんが背中に背負ってるのって
アコースティックギターか？」

『ん？そうだよ。ピアノだけじゃ作曲するのに
ちょっと不便かなと思って』

ガサゴソと綺麗なマーガレットの花が掘られた
アコースティックギターを出す。

羽風「Aちゃんのギター、可愛いよね」

『ふふ、ありがと。これ、特注なんだ〜。
今となっては欠かせない相棒なの』

ジャン♪と楽しそうに弦を弾いた。

確かに、Aさんといえば花柄のギター
持ってる人っつーイメージだったかも。

零「確か、15歳の時に初めて賞金のあるコンクール
で優勝して、その賞金で特注したんじゃっけ」

『そうそう、よく覚えてるね』

零「ふふ、我輩、Aの事だけは忘れぬから♪」

『全く、調子の良い、、』

羽風「そうだ、折角だし、なにか俺たちの曲
弾き語りしてよ♪」

羽風センパイがそんなことを提案する。

『え〜。本人たちの前でー？荷が重すぎるよー』

"勘弁してよぉ、"とにへらと笑う。

零「いいでは無いか、お主、歌得意じゃろ」

アドニス「よく朔間先輩から日頃、Aさんは
美しい歌声の持ち主だと聞いている」

『ねぇ、零くん、勝手にハードルあげるのやめてよ』

零「すまん、すまん」

『、、、絶対思ってないじゃん』

晃牙「なぁ！聞かせてくれよ！」

『ふぅ、君達ってホントに物好きだよね〜。
ちょっとだけだよ？』

強く期待を込めて頼み込むと折れて弾き語り始めた。

『儚い〜約束よりも確かな響き〜きっと君は
知るだろう〜』

ワンフレーズ歌うと朔間先輩がギターを弾く
Aさんの手に自分の手を上から重ねた。

零「なんでそこからなんじゃ、、」

『だって、ここが一番好きなんだもん』

零「そのまま弾いておくれ、我輩も歌いたく
なってしまったんじゃ、」

『はいはい、私が歌うといっつもそうだよね君って』

零「流れる〜六弦の声導いて行く〜」

零・A「『永遠を宿す夜へとNEVER END』」

『君の心に強く深く爪を立てよう〜♪your heart〜
夜闇に染めて〜。』

羽風「逃がさないエンジェルwanted！」

『!!』

零・A「『不揃いなコード奏でる背徳の果実〜』」

『your hope 追いかけてみろよ〜♪』

『駆け引きなんていらないさ〜dramatic night』

アドニス・晃牙「踊れ！叫べUNDEAD！」

『揺らめく夜へ〜Melody in the dark〜♪』