〇 ページ15
(零side)
アドニス「2人はよく共に歌うのか?」
『うん。昔からずっとね。よくお互いの演奏する
楽器の伴奏で歌ったりしてたの』
零「Aがピアノ。我輩がギターと元はそれぞれ
違う楽器に興味があったんだがのぅ。」
『そうそう、だんだんお互いの楽器に興味を持ち初めて
お互い教え合った結果なんだよ〜』
羽風「そうだったんだ。凛月くんも?」
零「凛月は昔からAにべったりじゃったから、
Aが教えておった。勿論我輩も教えたぞい!」
くく♪ 今となっては懐かしい思い出じゃの
『零くんは何でもやろうと思えばすぐにできちゃうし、
りっちゃんも物覚えがいいしで、何しても
朔間兄弟には適わないんだよねぇ〜』
"お手上げ〜"なんて両手を傾げながらそう言う、
零「いや、そんなことはないぞい。我輩も凛月も
Aの作詞と作曲センスには脱帽じゃ、」
羽風「俺、個人的にAちゃんの歌声好きなんだよね」
『え〜?歌うのはあんまり得意じゃないのにー』
アドニス「羽風先輩の言う通りだ。Aさん。
甘く、優しいハスキーボイスが耳に心地良い」
零「若干我輩と声の質感が似てるからのぅ」
晃牙「なんつーか、バラードとかしんみりした曲が
映える声してるよな。」
『よくそれ海外のナイトクラブとかバーでお小遣い
稼ぎとしてやってたな〜。』
零「もう今はやっておらぬよな?」
『勿論、だって約束したじゃん。私達の中で
報連相だよって。』
零「そうじゃった」
晃牙「なんかテメーら喧嘩しなさそうだよな」
アドニス「確かに、どちらとも落ち着いた人だからな」
羽風「あ、俺もそれ気になる」
『喧嘩かぁ、昔はよくやってたよね。零くんが
"俺様ちゃん"だった時なんか毎日のようにしてた』
零「もうそれはいいじゃろ!忘れとくれ、」
『えーやだよ。というか無理でしょ』
零「今は滅多に喧嘩せんくなったよ。我輩ももう
そんな気力もあるまい」
『そうそう、喧嘩なんてお互い体力消耗するだけだし?』
羽風「あはは、2人とも老夫婦みたいだよね」
『ちょっと!零くんはともかく私もおばあちゃん
みたいだって言いたいわけ!?』
『えっと、ちょぉおうざぁあい!』
羽風「それは瀬名っちのやつじゃん笑笑」
『そう、りっちゃん直伝なの、似てない?』
零「妙に似てるのはなんなんじゃ、」
257人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Chloe | 作成日時:2022年9月25日 23時