乙女ゲー仕様のぶっ飛んだ世界【ヒプマイ】 (ページ8)

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中庭にてページ8

昼休み。

中庭への呼び出しで緊張してしまい、全然弁当が喉を通らなかった。

なので速攻で弁当をしまい、すぐに来た。

せっかく好きな物たくさん入れたのになぁ。

しかし、早めに来ても先輩だって昼食はあるだろう、多分まだ来ない。

暇つぶしのために立ち上がると、奥に人影が見えた。

よーく目を凝らして見ると、それは二郎先輩の姿だった。

何故かやばいと思ってベンチに座ろうとしたが...

ドスンっ

「くぁw背dｒｆｔｇｙふじこｌｐ；＠：「」！！！」

あともうちょいで座れるかなくらいの距離で座ろうとしてしまい、尻もちをつき、背骨がｺﾞﾘｺﾞﾘｺﾞﾘｯとベンチに擦ってしまった。

もちろん私には感情と神経があるので痛みで叫んでしまったが、先輩が居ることを思い出し唇を噛んでなんとか抑えた。

ﾋﾟﾋﾟｯ

二郎「ふはっ、なにやってんの」

いつの間にか来ていた先輩に笑われた。

はー、と一頻り笑ったあと、先輩はベンチに座り、「鷦鷯も座って」と言ったので私も大人しく座った。

二郎「でさ...あの、昨日はごめんな」

「えっ」

そんな謝ること？と思いつつ(あと何で三郎くんに伝言して貰ったんだ)、やっぱりこの先輩は優しいんだなと改めて感じた。

二郎「でさ...三郎の友達...とはいかなくても、話し相手って言うか、仲良くして欲しいんだよね」

「えっ」

二郎「えっ」

「そんなことで良いんですか？」

そう問うと、先輩は苦笑いを浮かべ

二郎「いや逆になに想像してたんだよ」

「毎日焼きそばパンかってこいとか...」

二郎「んなことするわけねーだろ！あ、あと俺サッカー部だからさ、良かったら暇な時見に来いよ。晴れてる時は校庭でやってるし」

な、と背中を叩かれ背骨が痛くて叫びそうになったがなんとか堪え、普通に気になるから今度行ってみることにした。

二郎「あ！それと！」

まだあるんかい

二郎「俺ら三兄弟なんだけどさ、みんなこの学園通ってんだよね。んで、

萬屋ヤマダ

ってゆー店経営してっから、暇な時とか依頼したい時とか遠慮せずこいよ！
昨日兄ちゃんに話したらいいって言ってたし！」

曇りのない笑顔と背中叩きのせいで「きゅ」と変な声が出たが、こっちも今度行ってみよう。

「わ、分かりました。今度行きますね」

ﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟｯ